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血管年齢測定

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栃木県,宇都宮市,糖尿病,食事指導,管理栄養士 【猪岡内科】

猪岡内科コラム

頚動脈エコーでわかる血管の健康状態

動脈硬化は加齢とともに誰にでも起こり得ます。
不規則な生活習慣や、糖尿病・高血圧などの生活習慣病は、動脈硬化の進行を加速させる危険因子です。
血管の健康状態を検査して、血管の老化を防ぎましょう。

エンドパットとは

エンドパットとは

最近、生活習慣病などから来る血管の内皮機能障害が、動脈硬化や心疾患・脳疾患の重要なリスク要因になっていると言われていますが、Endo-PAT検査は、それらの早期発見・早期治療のスクリーニングに有用で、血管の拡張反応から血管の内皮機能を測定する検査です。

動脈硬化は、早期の発見で予防や進行を遅らせることができます。今までも、頚動脈エコー検査や脈派伝播速度を調べることで、動脈硬化の進行を評価することが可能でしたが、これらは、プラーク形成や石灰化など、動脈硬化が起こった結果を評価するものです。それに対し、より早期の段階で動脈硬化のリスクを知ることができる検査が血管内皮機能測定(Endo-PAT エンドパット)です。
Endo-PAT(エンドパット)は、アメリカやヨーロッパ、そして日本の厚生労働省から非侵襲血管内皮機能検査装置として承認されている検査機器です。

血管内皮機能とは何?

血管には大きく分けると動脈と静脈があります。
動脈は外膜、中膜、内膜から構成されており、内膜は血管内皮細胞で覆われています。
血管内皮細胞は血管の収縮・拡張を調節するほか、血小板の粘着、凝集を抑制し血管の保護をしています。この内皮細胞が健康な状態に保たれているかをEndo-PATで検査できます。

血管内皮機能が悪いとどうなるの?

血管内皮機能が低下しているからといって病気とは限りません。
ただ、血管内皮機能が低下した状態が続くと、将来的に、動脈硬化が進行し心筋梗塞や脳卒中などを発症するリスクが高くなります。
つまり、血管内皮機能を調べることで、その後の動脈硬化のリスクが評価できるのです。
動脈硬化が進行する前に血管内皮の状態を知り、生活習慣や食生活の見直し・運動・薬を上手に利用することにより、血管内皮機能を健康な状態に保つことができます。

検査にどれくらい時間が掛かるのですか?

検査は15分ですが、身長、体重、血圧の測定を含めて所要時間は20分程度です。

検査を受ける注意点はありますか?

エンドパットとは

食後3時間以内、コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれているものの摂取から2時間以内は検査値に影響が出ますので避けてください。喫煙も検査当日は避けるようにしてください。
ニトログリセリンを常用されている方は内服から24時間以上経過した状態で測定します。
検査は椅子に深く座っていただいた状態で、両手の人差し指にプローブをつけて行います。測定機器の構造上、爪の長い方や付け爪をつけた状態では正確な結果が得られない場合があります。

>> 詳しくはこちらをご覧ください。

IMT(intima media thickness 内膜中膜複合体厚)検査

ベッドに仰向けになり、首にゼリーをつけて頸動脈(けいどうみゃく)のエコーをとります。
そのエコーの写真から血管年齢を測定する、基本的な動脈硬化の指標を示す検査とされます。
簡単に行えて痛みのない検査で、検査の時間は10分程度です。
結果の解析や説明、問診を含めると所要時間は30分程度です。

IMT(内膜中膜複合体)頸動脈(けいどうみゃく)とは、首のところにある動脈で、左・右2本あります。血管は、内膜と中膜と外膜の三層構造です。
この内膜と中膜を合わせた部分の厚みが、IMT(内膜中膜複合体 ないまくちゅうまくふくごうたい)です。

血管の壁にプラークが出来た状態IMT(内膜中膜 複合体)の厚さは動脈硬化の進行と共に厚くなることか知られており、IMTの正常は1mmを超えないのですが、1,1mm以上で血管の内側に向かってポコッと出ているものをプラークといいます。

このプラークが破れて血栓がとぶと発症するのが、アテローム血栓性脳梗塞です。
アテロームという言葉は、ギリシア語のオートミールで作った粥状の食事に由来しており、肥厚したプラークに、オートミール状のもの(粥腫)がたくさんあることから、動脈硬化の成れの果といわれています。

プラークができる前の患者様は血管の壁をうすく保てるように、プラークがある患者様はプラークを安定化させてとばないようにしていくことが大切です。

当院では年に1度、血管壁の厚みをコンピュータで解析し、同年代の方との平均より患者様の血管年齢を測定する検査を行っています。

血管年齢を表すコンピュータでの解析では、最初に解析に使う血管の画像を拡大して、血管の内側の壁と外側の壁の厚みを200点から測定します。200点の平均の厚みより、患者様の動脈壁の厚みが算出されます。

これから、コンピュータで血管の壁の厚みを解析します
血管の内側と外側のラインをコンピュータで読み取ります

血管が厚くなる理由には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの生活習慣が関わっています。
医師より検査結果の説明のあとに、看護師、管理栄養士が動脈硬化のお話をします。
血液データをもとに今の血管の状態をお伝えしますので、何が原因となっているか一緒に考えて改善し、若い血管年齢を保っていきましょう!(^-^)/

血管壁が厚くなった中身は…

◆プラークとは
脈硬化病変では、内膜の肥厚による血管内腔の狭窄がみられる。この内膜の肥厚した
部分をプラークと呼びます。内部には脂質コアというコレステロール、マクロファージ、Tリンパ球浸潤が認められます。

プラークには「安定プラーク」と、破裂する恐れのある「不安定プラーク」が存在します。

  • 安定プラークは退縮するか、変化がないか、数十年かけてゆっくり成長します。
  • 不安定プラークは自然に生じる浸食、亀裂、破裂に対して弱く、突然の急性の血栓症閉塞、および梗塞をきたす恐れがあります。

そのためプラークの安定化は、血栓症の予防といえます。

プラーク形成◆プラーク形成
動脈硬化の基本的な細胞現象

血管内皮細胞は、血液成分が侵入することを防ぐ役割を持つのと同時に、血液凝固を阻止し血液細胞が血管内皮細胞に付着しないように働いています。
様々な危険因子(高血圧症、高コレステロール血症、耐糖能異常)や感染によって内皮 細胞が障害・活性化されると、内皮細胞に接着分子が発現します。血中の単球が内皮細胞に接着し、内膜に侵入しマクロファージに変化します。 血中の悪玉コレステロールはマクロファージや内皮細胞と接触し、酸化され酸化LDLとなります。
内膜下に過剰の酸化LDLが存在すると、マクロファージが酸化LDLを無制限に取り込むことにより、マクロファージの泡沫化(コレステロールエステルの蓄積)が起きます。
泡沫細胞が血管内皮下に集積して、動脈硬化初期病変となる。プラークの初期には、マクロファージ由来の泡沫細胞が主体となります。
※マクロファージが脂質成分を貪食すると細胞質が淡明化し、泡状に見えることから泡沫細胞と呼ぶ。

正常の中膜の平滑筋細胞は収縮する機能を担っていますが、平滑筋が増殖しながら周囲に結合組織を分泌し、プラークを形成し、内膜肥厚を作りあげると考えられています。
プラークを囲むように増殖し、プラークを保護・増強している平滑筋細胞は、高脂血症が存在し続けると、平滑筋細胞も脂質を貪食し泡沫化してしまい、プラーク側から血管内腔表層に向かって泡沫化し、プラークの拡大が進行します。

このように、泡沫化したマクロファージや平滑筋細胞は、破裂して内皮細胞を脱落させたり傷害し、血栓形成を引き起こします。

なぜ首にエコーをあてるの?

頸動脈は体の表面に近い太い血管でエコーによる評価に適していること、頸動脈分岐部と呼ばれる血管の分かれ道が、動脈硬化の好発部位であること、脳血管障害の危険度を推定するうえで極めて重要性が高いことなどの理由で首にエコーをあてています。

当院では、ソフトメディカル社のシステムを導入しております。

PWV検査 ABI検査の測定方法

検査の測定方法ベッドに仰向けになり、両腕と両足首に血圧計のカフを巻き同時に血圧を測定します。
1回の測定で、手と足の血圧の比較(ABI検査)や脈波の伝わり方(PWV検査)、2方面から調べることができ、血管の硬さや、足の血管の詰まり具合がわかります。
検査の時間は5分程度で、準備や結果の説明を含めると所要時間は15分程度です。

PWV検査

PWV検査(脈波伝播速度)

手首や首に指をあてると心臓の拍動(脈波)を感じることができます。
PWV検査は、脈波が心臓から動脈を通じて手や足にまで届く速度のことです。
原理としては、鉄パイプなどの固いものは振動が早く伝わり、ゴムホースなどの柔らかいものは遅く伝わることを利用しています。

血管がしなやかな場合 血管が硬い場合
血管がしなやかな場合 血管が硬い場合
血管の壁に伸展性があり脈波は吸収されながらゆっくり伝わります。 脈波は壁で吸収されずに早く伝わります。

鉄パイプなどでは瞬時に伝播するように、動脈硬化が進行すると、動脈壁の弾力性がなくなり、脈波が伝わる速度が速くなります。

測定機械が、腕と足首に巻く4つのカフ間の距離と脈波の伝達速度を計測します。
計算式:両センサーの距離÷脈波の到達所要時間=㎝/s
数値が高いほど脈波の伝達が速いため、血管のしなやかさが失われていることを示します。
測定時に血圧が高い方は数字が高く出てしまうため、当院では収縮期血圧が140mmhg未満の患者様にすすめております。
緊張して血圧が高くなってしまう方は、スタッフに伝えてください。

IMT(内膜中膜複合体)

ABI検査

IMT(内膜中膜複合体)足首と腕の血圧の比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を計算したものです。
仰向けの状態で両腕と両足首の血圧を測定すると、一般的に足首の血圧の方が少し高でますが、動脈硬化が進んで血管の内腔が狭くなるとその部分の血圧は低下します。
そのため、上腕と足首の血圧の比によって血管の詰まり具合がわかります。

血管の内腔が狭くなるとは…

血管の中では、動脈の内膜にコレステロールやマクロファージが沈着して内膜が厚くなり、プラークと呼ばれる隆起物ができて血管の中で血液が流れる面積が狭くなります。

プラークで血管の内腔が狭くなっているABIの測定値が1.0以下の場合は、閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)が疑われます。
閉塞性動脈硬化症とは、足の動脈が狭窄しているために血液が流れにくく循環障害となっている状態です。
初期症状はありませんが、次第に足に冷感やしびれを感じます。進行を放置すると足に血液が流れなくなり、足先が壊死してしまう恐れがあります。
そうならないためにも、早期発見・早期治療が大切です。

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