今月の料理
令和6年4月
管理栄養士 高橋栄美
4月になり新年度がスタートしました。新生活が始まる方もそうでない方も、しっかりと休養を取りながら、疲れを溜め込まないようにお気を付け下さい。天気の良い日にはのんびりとお散歩してリフレッシュするのにも良い季節ですね。
砂肝とひじきの炒飯
材料(2人分) 砂肝…100g ◇塩…小さじ1/2) 芽ひじき(乾燥)…3g 玉葱…40g 万能葱…20g にんにく…1片 |
ご飯…400g サラダ油…小さじ2 塩…小さじ1/2 こしょう…適量 |
栄養成分値
<1個分> エネルギー:403Kcal たんぱく質:15.0g 脂質 :5.6g 炭水化物 :77.6g 塩分 :3.1g |
あさりと春キャベツの酒蒸し
材料(2人分) あさり(殻付き)…120g 春キャベツ…120g アンチョビフィレ…2本(10g) (オイルも使用します) 料理酒…大さじ3 |
※アンチョビフィレ とは カタクチイワシの塩漬けです。缶詰、瓶詰で売られています。 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:70Kcal たんぱく質:2.6g 脂質 :3.3g 炭水化物 :4.4g 塩分 :1.6g |
ちょっとでも重要! 微量元素とは?
人体を構成する元素の中で、酸素、炭素、水素、窒素の4つを除いた他の元素をミネラルと呼び、さらにその中でも少量しか存在しないものを微量元素と呼びます。日本人の食事摂取基準2020年版(最新)の中で示されているのは鉄、亜鉛、銅、クロム、モリブデン、マンガン、セレン、ヨウ素の8種類です。これらの微量元素は、微量ながらも人体の発達や代謝機能を維持するために必要な栄養素です。 |
今月の料理
令和6年3月
管理栄養士 高橋栄美
少しづつ気温も上がり、春らしさを感じられる日も増えてきました。花粉症をお持ちの方にとってはつらい季節の到来ですね。当院でも飲み薬、点鼻、点眼薬が処方できますのでお困りの方はぜひご相談下さい。
今月はさくらを使った春らしいスイーツのレシピをご紹介します。
関西風 桜もち
材料(10個分) 道明寺粉…150g 砂糖…30g 水…230ml 食紅…ほんの少量 塩…少々 こしあん…180g(お好みで粒あんでも可) 桜葉の塩漬け…10枚 |
栄養成分値
<1個分> エネルギー:95Kcal たんぱく質:3.0g 脂質 :0.2g 炭水化物 :20.1g 塩分 :1.3g |
さくらクッキー
材料(16枚分) 無塩バター…60g 砂糖…40g 卵黄…卵1個分 薄力粉…100g |
卵白…適量 桜の塩漬け…20g グラニュー糖…適量 |
栄養成分値
<1人分>(2枚) エネルギー:127Kcal たんぱく質:1.5g 脂質 :7.0g 炭水化物 :15.3g 塩分 :0.1g |
今月の料理
令和6年2月
管理栄養士 高橋栄美
春の訪れが待ち遠しい季節になりました。まだまだ寒い日も続きますので、皆様どうぞ暖かくしてお過ごし
下さいね。今月は、身体がぽかぽか温まる生姜を使ったレシピをご紹介します。
生姜入りかき玉にゅうめん
材料(2人分) 卵…2個 長葱…40g 椎茸…40g 生姜…20g ◇鶏ガラスープの素…小さじ4 ◇水…700ml ◇塩…一つまみ |
片栗粉…小さじ2 水…小さじ2 そうめん…200g 万能ねぎ…適量 ごま油(お好みで) …少量 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:430Kcal たんぱく質:19.7g 脂質 :7.7g 炭水化物 :75.9 塩分 :1.5g |
ほっと蜂蜜レモンジンジャー
材料(1人分) 生姜すりおろし…小さじ1 レモン汁…大さじ1 蜂蜜…大さじ1 お湯…180ml |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:75Kcal たんぱく質:0.2g 脂質 :0.1g 炭水化物 :18.8g 塩分 :0.1g |
生姜に含まれる辛み成分のジンゲロールには、血行促進の作用があります。また、生姜を加熱すると、ジンゲロールの一部が脱水反応によりショウガオールに変化し、身体を温める効果が高まります。
おろし生姜としてチューブ入りの物が売られていて、自分で摺り下ろす手間も省けてとても便利です。しかしチューブ入りの商品のほとんどは加工でんぷんや増粘剤、酸化防止剤などの添加物が含まれます。生姜の効能をしっかりと感じるためにはやはり生の生姜を使うのが一番効率が良いと言えるでしょう。 |
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今月の料理
令和6年1月
管理栄養士 高橋栄美
明けましておめでとうございます。また新しい一年がスタートしましたね。
本年も皆様の健康のお手伝いができる様、スタッフ一同努めて参りますので、宜しくお願い致します。
カリフラワーのレモンマリネ
材料(2人分) カリフラワー…100g 塩…小さじ1/4 穀物酢…小さじ1/4 人参…20g |
〇レモン汁…小さじ2 〇酢…小さじ1 〇上白糖…小さじ1 〇塩…一つまみ 〇オリーブオイル…大さじ1 ◇レモン・パセリ …適量 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:85Kcal たんぱく質:1.7g 脂質 :6.1g 炭水化物 :6.4g 塩分 :0.3g |
鶏肉と野菜のガーリック醤油炒め
材料(2人分) 鶏もも肉…120g 塩・胡椒…適量 カリフラワー…140g 赤パプリカ…40g にんにく…1片 |
料理酒…大さじ1 上白糖…大さじ1/2 醤油…大さじ1/2 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:165Kcal たんぱく質:12.8g 脂質 :8.7g 炭水化物 :8.7g 塩分 :1.1g |
カリフラワーは夏場以外はほぼ一年を通し安定してして流通していますが、本来の旬は冬場で、ちょうど今頃がおいしくなる時期です。淡色野菜に分類され、色の白さからも栄養価が低いのでは…と思われがちですが、ビタミンCや食物繊維が豊富です。またアブラナ科の野菜に共通して含まれる成分で スルフォラファングルコシノレート (SGS)を含みます。
このSGSには解毒作用、抗酸化作用、抗炎症作用があり、継続的に摂取することで 肝機能の改善効果(γーGTP、ALTの数値改善)が確認されています。 ※東海大学医学部付属東京病院の研究グループ監修による、カゴメ株式会社の研究 |
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今月の料理
令和5年12月
管理栄養士 高橋栄美
早いもので今年ももう残りわずかとなりました。年末年始に向け何かと忙しくなる方も多いかと思いますが、
充分な休養と栄養をとりながら、インフルエンザやコロナに負けないようにお過ごしください。
バニラキプフェル
バニラキプフェルとは、ドイツやオーストリアに伝わる三日月型のクリスマス焼菓子です。
今回は作りやすい材料でご紹介します。
材料(25個分) 薄力粉…100g アーモンドパウダー…50g 無塩バター…80g グラニュー糖…30g バニラエッセンス…適量 仕上げ用粉砂糖…適量 |
栄養成分値
<2個分> エネルギー:110Kcal たんぱく質:1.5g 脂質 :7.5g 炭水化物 :9.9g 塩分 :0g |
お砂糖・人工甘味料について
お菓子作りのレシピではよくグラニュー糖という砂糖が使われます。グラニュー糖は世界で一番使われている砂糖で、純度が高くサラサラとしていて溶けやすいため、扱いやすいです。一方、日本で最も使われている砂糖は上白糖という砂糖で、日本固有の砂糖です。結晶の表面に砂糖から作った転化糖液を噴霧するためしっとりとしていて、甘味はこちらの方が少し強く感じられます。 三温糖は独特の風味のある黄褐色のお砂糖です。白い砂糖を取り出した後の糖液を、再び煮詰めて結晶を取り出す作業を繰り返すうちに、カラメル色がついたものになります。こちらは上白糖と比べてミネラル含有量が多い…というのも事実ですが、その差は微々たるものです。ミネラル補給のために三温糖を使うというよりは、料理のコクを出したい時などにおすすすめの砂糖になるでしょう。 また人工甘味料の危険性なども気にされる方が多いと思います。今年7月にWHO(世界保健機関)の専門機関、IARC(国際がん研究機関)が人工甘味料のアスパルテームについて発がん性の可能性があるという見解を示しました。しかし「摂取が自動的に健康への影響に繋がることを示すものではない」ともしており、今後さらに研究が必要だとしています。摂取しても血糖値に影響を与えない人工甘味料(ラカントS、パルスイート等)は、血糖コントロールを必要とする方にとっては強い味方かも知れません。安心して使って頂くためには、依存しすぎず、ほどほどの量を摂取するようにすれば問題はないのではないかと考えます。 参考:日新製糖「シュガーラボ」HP、独立行政法人 農畜産業振興機構HP
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今月の料理
令和5年11月
管理栄養士 高橋栄美
11月8日は立冬で、暦の上では冬が始まります。お出かけの際には寒さ対策をしっかりとし、空気も乾燥する季節ですので、こまめに水分補給やうがいをして風邪予防に心掛けましょう。
和風ロール白菜
材料(2人分) 白菜…200~250g 鶏ひき肉…80g 長葱…20g 人参…20g 〇おろし生姜… 小さじ1/2 |
〇塩…小さじ1/4 〇料理酒…大さじ1 〇片栗粉…大さじ1 椎茸…4枚 ◇だし汁…300cc ◇砂糖…小さじ2 ◇醤油…小さじ2 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:139Kcal たんぱく質:9.9g 脂質 :5.0g 炭水化物 :14.2g 塩分 :1.9g |
白菜といかくんのサラダ
材料(2人分) 白菜…160g (塩…小さじ1/2) いかの燻製…14g 塩昆布…2g マヨネーズ…14g |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:78Kcal たんぱく質:4.1g 脂質 :5.6g 炭水化物 :4.4g 塩分 :1.3g |
白菜の栄養素で豊富なものはビタミンCや、カリウム、食物繊維です。
ビタミンCは抗酸化作用があり体の抵抗力を高め、カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧の予防に効果があると考えられます。 今年の夏は全国的に例年よりも気温が高かったので野菜がかなり高騰していましたね。 白菜に関しては、出荷数量が概ね平年並みだそうで、価格も平年並みで推移するそうです。※ (過去5年の平均では10月以降は値下がりしています。) ※農林水産省発表 これからの季節、鍋物などにも良く利用することもありそうなので、お求めやすい価格だと助かりますね。 |
今月の料理
令和5年10月
管理栄養士 高橋栄美
ようやく気温も下がり過ごしやすい季節になりました。美味しい食べ物も増えるので食欲の秋とも言われますが、沢山食べたらその分しっかりと体を動かしてエネルギー消費を心掛けたいですね。
南瓜のそぼろあんかけ
材料(4人分) 南瓜…320g 砂糖…小さじ4 |
鶏ひき肉…160g ★醤油,料理酒,みりん, ★水 …各大さじ1 ★おろし生姜…4g 片栗粉…小さじ2 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:165Kcal たんぱく質:8.9g 脂質 :5.0g 炭水化物 :23.2g 塩分 :0.7g |
あさりのあっさりうどん
材料(2人分) 茹でうどん…2玉 あさり(殻付き)…200g ◇料理酒…100㏄ ◇水…100㏄ 長葱…20g ミニトマト…4個 |
しめじ…60g 〇水…400㏄ 〇白だし,みりん …各大さじ1 〇濃口醤油 …小さじ1 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:316Kcal たんぱく質:9.2g 脂質 :1.3g 炭水化物 :58.3g 塩分 :2.5g |
あさりは4~5月と9~10月の年2回、旬を迎えます。この時期は産卵期を前に身入りが良くなり、旨味成分が増して美味しくなるのです。あさりには味覚や免疫反応に関わっている亜鉛や、貧血を予防する鉄分が豊富に含まれています。鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があるのはご存じでしょうか。この2つは体内での吸収率に差があり、ヘム鉄の方が吸収率が高く、
あさりはこの両方の鉄を含んでいます。また鉄の吸収を良くするには、ビタミンCを一緒に摂ると効果的なので、上のレシピではトマトをうどんのトッピングに入れてみました。湯むきをしているので食べやすく、トロトロした食感とさっぱりとした酸味も意外とうどんに合いますよ。 |
*おすすめのウォーキング法*
インターバル速歩とは?
インターバル速歩とは、「さっさか歩き」と「ゆっくり歩き」を数分ずつ交互に繰り返すウォーキング法で、信州大学医学部の研究グループ(能勢 博先生ら)が提唱したものです。インターバル速歩のおもな効果 | ・筋力が10%、持久力が最大20%向上 ・生活習慣病の改善(血圧、空腹時血糖、BMI、中性脂肪 またはHDLコレステロールの数値においての改善) ・睡眠の質の改善 ・認知機能の改善 ・関節痛の改善 ・骨粗しょう症の改善 ※※ |
インターバル速歩のやり方
インターバル速歩の注意点
・「さっさか歩き」の時は転びやすいので足元に十分注意し、無理のない速度で実施しましょう。※※文献:KEN-ICHI NEMOTO, HIROKAZU GEN-NO, SHIZUE MASUKI, KAZUNOBU OKAZAKI et al. Effects of High-Intensity Interval Walking Training on Physical Fitness and Blood Pressure in Middle-Aged and Older People; Mayo Clin Proc. July 2007;82(7):803-811、 M Morikawa, K Okazaki, S Masuki, Y Kamijo et al. Physical fitness and indices of lifestyle-related diseases before and after interval walking training in middle-aged and older males and females;British Journal of Sports Medicine.2011;45(3):216-224. |
今月の料理
令和5年9月
管理栄養士 高橋栄美
9月とはいえまだまだ暑さが厳しい毎日ですね。朝晩はしだいに過ごしやすくなりそうですが、日中との寒暖差で体調を崩さないよう、お気を付けてお過ごしください。
蓮根とアーモンドのサラダ
材料(2人分) れんこん…140g アーモンド…20g ★マヨネーズ…15g ★プレーンヨーグルト…20g ★黒こしょう…適量 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:163Kcal たんぱく質:3.8g 脂質 :11.3g 炭水化物 :13.7g 塩分 :0.2g |
ざくざくオートミールクッキー
材料(4人分) オートミール…100g 砂糖…大さじ2 はちみつ…小さじ1 オリーブオイル…大さじ1.5 ドライフルーツ(お好みのもの) …20g 水…20g |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:167Kcal たんぱく質:3.6g 脂質 :6.0g 炭水化物 :27.0g 塩分 :2.6g |
食事誘発性熱産生(DIT Diet Induced Thermogenesis)
食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部分が体熱となって消費されます。そのため食事をした後は安静にしていても代謝量が増え、この代謝の増加の事を食事誘発性熱産生と言います。 私たちが生活する上で消費するエネルギーは大きく分けて3つあるのをご存じでしょうか。 ①基礎代謝…体温維持や呼吸、心拍などの為に必要なエネルギーで安静にしていても消費されます。(全体の60%) ②生活活動代謝…歩いたり仕事をしたり、運動をするなど全ての活動で消費されるエネルギー。(全体の30%) ③食事誘発性熱産生…食事をすることで消費されるエネルギー。(全体の10%) 今月の料理は歯ごたえのある食材を使い、しっかりよく噛んで食べる事の出来るメニューにしました。 硬い物をよく噛んで食べる事は、食事誘発性熱産生を高めることに繋がります。 他にも、温かい料理や香辛料を使った料理は血行を促進し、消費エネルギー量を増加させる事が期待されます。 |
今月の料理
令和5年8月
管理栄養士 高橋栄美
梅雨も明け、毎日うだるような暑さですね。
水分補給と暑さ対策をしっかりして、熱中症にならないように気を付けて過ごしましょう。
今月は、火を使わずに調理できるお手軽レシピの紹介です。
カオマンガイ風炊き込みご飯
材料(4人分) 精白米…2合 鶏もも肉…300g 鶏ガラスープの素 …大さじ1 おろしニンニク・生姜 …小さじ1/2ずつ 長葱の青い所…1本分 |
【タレ】 長葱…20g 醤油…大さじ1 オイスターソース …大さじ1 水…大さじ1 酢…小さじ1 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:435Kcal たんぱく質:18.7g 脂質 :11.4g 炭水化物 :59.7g 塩分 :1.4g |
※あればタレにナンプラー(魚醤)を小さじ1程度加えると、より本格的な味になります♪
もやしの豚肉ロール
材料(2人分) もやし…1袋 豚ロース(しゃぶしゃ用) …8枚程度 塩・こしょう…適量 |
〇ポン酢…大さじ2 〇ごま油…小さじ1 万能ねぎ…10g |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:146Kcal たんぱく質:10.1g 脂質 :9.8g 炭水化物 :4.1g 塩分 :0.7g |
もやしはどんな種類を使っていただいても大丈夫ですが、今回は大豆を発芽させて作られる大豆もやしを使用しました。大豆もやしはコリコリとした食感が楽しめるだけでなく、大豆の持つ「大豆サポニン」「大豆イソフラボン」「大豆たんぱく質」などの機能性成分を含んでいます。大豆イソフラボンは骨粗しょう症、乳がん、前立腺がんなどの予防効果が期待されることが知られていますが、過剰摂取で乳がん発症や再発のリスクを高める可能性も報告されています。大豆イソフラボンのみをサプリメントなどで過剰摂取するのではなく、普段の食事の中で大豆食品を摂取することが望ましいと考えられます。(内閣府 食品安全委員会HPより一部抜粋)
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今月の料理
令和5年7月
管理栄養士 高橋栄美
7月に入り、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃。畑やスーパーにはたくさんの夏野菜が溢れる季節になりましたね。今月は夏野菜を使ったレシピをご紹介します。
夏野菜の和風ラタトゥイユ
材料(4人分) トマト・・・・200g ズッキーニ・・・140g 茄子・・・・80g 玉葱・・・100g パプリカ(黄)・・・60g |
にんにく・・・・1かけ オリーブオイル・・大さじ1 〇料理酒・・・大さじ1 〇砂糖・・・・小さじ2 〇みりん・・・小さじ2 〇味噌・・・・小さじ2 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:89Kcal たんぱく質:1.8g 脂質:3.2g 炭水化物:11.6g 塩分:0.2g |
※温かいうちでももちろん、冷やして食べても味が馴染んで美味しく食べられる料理です。
トマトとサーモンのカッペリーニ
材料(2人分) カッペリーニ・・・・160g 鮭(生食用)・・・100g ミニトマト・・・・100g 玉葱・・・40g 大葉・・・6~8枚 |
オリーブオイル・・・大さじ2 レモン汁・・・・小さじ2 酢・・・・・小さじ1 砂糖・・・・小さじ2 麺つゆ・・・小さじ2 塩・胡椒・・・・適量 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:521Kcal たんぱく質:22.7g 脂質:16.1g 炭水化物:67.2g 塩分:0.4g |
※カッペリーニとは直径0.9~1.3mm程の非常に細いパスタです。手に入りにくい場合はそうめんでも代用できます。
夏野菜には、水分やカリウムを豊富に含んでいる物が多く、身体にこもった熱や、摂りすぎたナトリウム(塩分)を身体の外に排出させる効果が期待できます。 これからますます暑い日が多くなる為、水分補給と共に夏野菜を積極的に食事に取り入れて熱中症の予防をしていきましょう。
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今月の料理
令和5年6月
管理栄養士 高橋栄美
そろそろ梅雨の季節がやってきます。毎日ジメジメすると洗濯物も乾きにくくなるので困りますね。
今月は、これから旬を迎えるアジといわしを使った料理をご紹介します。
アジのさっぱり漬け
材料(2人分) 小アジ…2尾 片栗粉…大さじ2 玉葱…70g 人参…40g ピーマン…20g |
〇酢…大さじ4 〇砂糖…大さじ2 〇醤油…大さじ2 〇白だし…小さじ2 レモン汁…小さじ2 油…適量 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:231Kcal たんぱく質:16.2g 脂質:6.5g 炭水化物:25.3g 塩分:3.3g |
鰯とごぼうのつみれ揚げ
材料(2人分) いわし…中3尾 料理酒…大さじ1 ごぼう…70g(約1/2本) 酢…適量 大葉…2~3枚 長葱…20g |
卵…1個 味噌…小さじ1 片栗粉…大さじ2 油…適量 レモン…1/8個 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:431Kcal たんぱく質:28.5g 脂質:25.4g 炭水化物:17.4g 塩分:0.6g |
アジやイワシにはEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれます。これらには血中コレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環を良くする効果があるため動脈硬化や心臓病の予防につながります。今回は調理法を2つご紹介しましたが、魚の良い油を効率よく摂取するためには新鮮なうちに生食するのが一番です。
ぜひお寿司やお刺身でも美味しくいただきましょう。 |
今月の料理
令和5年5月
管理栄養士 高橋栄美
3月、4月と連続で低糖質メニューをご紹介してきました。今月もまた糖質を抑えた料理と、糖質制限食について簡単ではありますがご紹介したいと思います。
カリフラワーライス
細かく刻んだカリフラワーをご飯の代わりにする事で、糖質制限できると話題です。
今ではスーパーの冷凍食品コーナーでも見かけることがありますが、勿論ご自宅で作ることも出来ますのでその作り方を紹介します。
1:お好きな分量のカリフラワーを小房に分け、よく水洗いする。 2:鍋にお湯を沸かし3~4分茹でる。 3:ザルにあけキッチンペーパー等で余分な水気を絞る。 4:芯の部分はみじん切り、房の部分は粗めのおろし器ですりおろす。 お米の大きさをイメージして同じくらいの大きさにします。 (ミキサーやフードプロセッサーがあれば便利です) ★茹でてあるのでそのままご飯の代替品として使えます。 保存する場合はお酢を少量回しかけて全体に混ぜ、密封できる袋に 入れて冷蔵庫なら3日程度、冷凍庫では1か月程保存が可能です。 |
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鶏肉と春キャベツの塩麹丼
材料(2人分) 鶏もも肉・・・・200g ■塩麹・・・・・20g ■はちみつ・・・・5g ■おろし生姜・・・6g |
キャベツ・・・・300g ブロッコリー・・50g 人参・・・・・・40g 料理酒・・・・大さじ1 みりん・・・・大さじ1 片栗粉・・・・大さじ1 油・・・・・・小さじ1 |
栄養成分値
<1人分> エネルギー:279Kcal たんぱく質:25.3g 脂質:6.6g 炭水化物:29.4g 塩分:2.1g ※カリフラワーライス100g含む
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糖質制限食について
糖質制限食という言葉を耳にしたことがある方、また実際になんらかの形で糖質制限を行ったことがあるという方も多いかも知れません。
糖質とは、主にエネルギー源となる栄養素で、三大栄養素である炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に大きく分けられます。食物繊維は体内で消化されないのでエネルギー源にならず、血糖値にも影響しません。炭水化物のうち、糖質となる部分だけが血糖値に影響を与え、摂りすぎることにより食後の高血糖や、エネルギーの摂りすぎによる体重の増加につながります。
そこでここ数年では体重のコントロール(ダイエット)や、血糖コントロールの為の糖質を抑えた食事方法が注目されるようになってきました。
日本糖尿病学会が推奨している食事のエネルギー比率を見ると、炭水化物エネルギー比50~60%とあります。(糖尿病食事治療のための食品交換表第7版より)
これは食事全体の摂取エネルギー量のうち、50~60%を炭水化物から摂取する。という意味です。
しかし一方で、同学会の糖尿病ガイドラインにはその比率についてのエビデンス(根拠)はない、と示されています。日本人はもともと、主食のお米を多く食べる食文化でしたが、現在は食の欧米化・多様化で肉・魚等のたんぱく源も充分に摂取するようになり、昔に比べるとお米の消費量も少なくなってきています。日本糖尿病学会が長年推奨してきた炭水化物で摂取エネルギーの50~60%を摂るという設定は、現代の日本人の食習慣を考えると、少し難しいと感じる方も多いかも知れません。
海外ではどう考えられているのか?
アメリカの糖尿病学会では、2007年までは糖質制限食を推奨しないとしていましたが、2013年10月「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」においては正式に容認しました。
イギリスの糖尿病学会も、2011年のガイドラインで2型糖尿病における血糖並びに体重の是正における炭水化物制限を認めています。
具体的にどのように制限したら良いのか?
糖質制限食には様々なパターンがあります。朝食・昼食・夕食の3食とも主食を抜く「スーパー糖質制限食」、朝食・夕食は主食を抜き、昼のみ主食を摂る「スタンダード糖質制限食」、夕食のみ主食を抜く「プチ糖質制限食」などです。
どの方法でも肥満の方の体重減少や、血糖値改善には有用かと思われますが、糖尿病ではない方には「プチ糖質制限食」をおすすめします。
ご飯が大好きで沢山食べてしまう、というような方は、主食をすべて抜かなくても、まずは半量にするだけでも効果があるかも知れません。また、主食を抜いた代わりに他の糖質(いも類や、甘いおやつ等)を多く食べてしまうと意味がないので、気を付けましょう。
糖質制限を行う際の注意点は?
注意点としては、長期的な糖質制限に関しての安全性がはっきりと示されていないことです。
2013年に能登洋氏(当時国立国際医療研究センター病院)が糖質制限食による死亡リスクについて検証し、糖質制限食による長期的な効用は認められず、死亡リスクが有意に増加していた事を報告しました。(※過去の9つの論文から、総272,216人の全死亡リスクは糖質制限食遵守者で有意に高かった事を解析した)
これに関しては今後、過去の研究データからではなく、前向きな研究が行われる必要があるでしょう。
ただ、短期的にみて食後高血糖の是正や、肥満の方のダイエットに対して有用なことは間違いないと言って良いでしょう。
<注意> |
血糖値を下げるお薬を内服している方やインスリン注射をしている患者さんは、 糖質制限食によって低血糖を引き起こす可能性がありますので、慎重に試していく必要があります。 腎機能が低下している方には糖質制限食はおすすめできませんので、ご注意下さい。 |