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猪岡内科コラム

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油脂について №2①

油脂について №2①

管理栄養士 久米 陽子

先月に引き続き油脂についてです。今回は油脂の種類・特徴などについてお話したいとおもいます。

【飽和脂肪酸】
飽和脂肪酸は肉や乳製品の脂肪に多く含まれます。常温では固体で存在します。過剰に摂取すると血液の粘度を高めて流れにくくします。そのうえ中性脂肪や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の合成を促し、これらが血管壁に入り込みやすくします。そのため摂りすぎは、動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病につながります。また、極端に摂取しないと血管がもろくなりやすくなる為、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸を、バランスよく摂る必要があります。
【飽和脂肪酸を多く含む食品と摂取量ボーダーライン】
動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれています。特にバターや牛脂、ラードなどの調理油には多く含まれています。バターは重量の約半分が飽和脂肪酸、牛脂やラードは40%、生クリームやチーズ類は15~25%、マーガリンは22%、ショートニングは約34%の飽和脂肪酸が含まれています。
厚生労働省の基準では、成人男性・女性ともに食品摂取エネルギーのうち4.5%~7.0%を飽和脂肪酸から摂取することが推奨されています。
例えば、運動量が少なく体も小柄の人が1日に1300Kcalを食品から摂取するなら、そのうちの58.5Kcal~91Kcalを飽和脂肪酸から摂取することが目安となります。運動量が多めで体格も大きめの方が1日に2000Kcalを食品から摂取するなら、そのうちの90kcal~140kcalを飽和脂肪酸から摂取することになります。
脂肪は1g=9kcalですので、食事量が少ない方は飽和脂肪酸を6.5~10g、食事量が多めの方は10~16g摂取すれば良い事になります。例えばバターは約50%が飽和脂肪酸で出来ていますので、バターだけから飽和脂肪酸を摂取すると、食事量が少ない方は13~20g、食事量が多めの方は20~32g摂取すれば1日分になってしまいます。取り過ぎには気をつけたいですね。
食品の置き換えとして、サーロイン→ヒレ肉に、鶏もも肉→鶏むね肉やささみに、牛乳→低脂肪牛乳に、動物性生クリーム→植物性生クリーム、バター→植物油 にすることもおすすめです。
【不飽和脂肪酸】
魚類や植物油に多く含まれていて、常温では液状で存在します。一価不飽和脂肪酸(オリーブ油など)と多価不飽和脂肪酸に分けられ、さらに多価不飽和脂肪酸には、n-3系脂肪酸(EPA、DHAなど)やn-6系脂肪酸(大豆油やコーン油)などの種類があります。 
 エネルギー源や身体の構成成分となるほか、血中の中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける働きがあります。また一部の多価不飽和脂肪酸には、脳神経の発達やアレルギー症状の緩和を助けるなど、ほかの脂肪酸にはない有効な働きがあります。

2016-03-03 11:47:28

油脂について

 
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