体にいい油をとろう
~あまに油・えごま油のマヨネーズ~
2025年3月
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
先月号では「オメガ3系のあぶらは
“熱に弱い性質”を持つが、オメガ3系の油を含むマヨネーズは、熱を加えても“
分離せずに形状が残っている部分ではオメガ3の効果は維持できる”」という事実がメーカーとのやり取りで判明しました。
そこで、今月号では実践編です。
マヨネーズが形に残るようなオーブン焼きの検証をしたので、豆知識、レシピとともに紹介します。
【メカジキの豆知識】
メカジキの旬の時期は冬(11月~2月)です。冬になると脂がのり、身がしっとりして甘みが増します。
しかし、下記に示す「オメガ3脂肪酸含有量」の表の栄養成分をみてみると他の魚と比較してEPA・DHAなどのオメガ3系の含有量は決して多くありません。

また、
1日のオメガ3系油の摂取目安は「1日 2.2g」
(厚生労働省が推進する日本人の食事摂取基準2020年版)より
とされていますが、
メカジキ一切れ(80-100g)に含まれるオメガ3系は0.5g~最大1.2gと、
食事基準で示されるような
摂取目安には足りません。
そこで、加えてほしいのが「
オメガ3系のマヨネーズ」です。
調理に使用することで、味付けのみならず、
体にいい油を添加して摂取することができます。
【
マヨネーズの形を残す検証】
メーカーによると
「オーブン焼きのようにマヨネーズの形を残すとオメガ3の効果が残る」ということでしたね。
そこで、どのようなパターンで調理したらマヨネーズの形状が残りやすいかを2通り検証しました。
<アルミホイルの包み方の違い>
ホイルに包みオーブンに入れるときに

ホイルを開いたままオーブンに入れるパターンと ホイルを閉じてオーブンに入れるパターン
②
結果:ホイルを開いたままオーブンに入れた方がマヨネーズの形が残る。
ホイルを閉じた方はマヨネーズの形も崩れており、汁の中にマヨネーズが溶け出しています。
ホイルを開いたままオーブンで焼いた方は比較的きれいにマヨネーズの形状が残りました。
<マヨネーズと味噌のバランス>
メカジキにマヨネーズと味噌を塗るときに、味噌だけでは塗りにくいのでマヨネーズを混ぜてから塗るレシピが多いのですが、そのバランスを変えて焼いてみました。
レシピの材料は【マヨネーズ:味噌】が【大さじ3:大さじ1】の量です。
< >マヨネーズ(大さじ3)、味噌(大さじ1)を全て混ぜるパターンマヨネーズ(大さじ1)、味噌(大さじ1)を混ぜて塗り、その上に残りのマヨネーズ(大さじ2)をかけるパターン。

↑焼く前の写真 ↓オーブンで焼いた後の写真
結果:②の方がオーブンで焼いた後にマヨネーズの形状が残った
< >の方はマヨネーズの固形の部分の形が崩れてしまっていますが、の方はしっかりとマヨネーズの固形の部分の形が残りました。オーブンを200度に予熱する。メカジキをアルミホイルの上に置き、汁がこぼれないよう周りを高くする。味噌、マヨネーズを 各おおさじ1ずつまぜて、メカジキの表面に塗る。残りの大さじ2のマヨネーズを上からかける。オーブンの予熱か終わったら12分加熱する。オーブンにより10分~15分が目安なので加減してください。
他にも、タラ、ヒラメ、カレイなどの白身魚やマグロの赤身はオメガ3系の油が少ないのでオメガ3入りマヨネーズとの相性がいいです。
また、鶏肉との相性もいいです。鶏肉は加熱されにくいので、小さめのそぎ切りにする、またはオーブンの焼き時間を増やしてください。
【まとめ】
こちらのレシピで使用する1人分のオメガ3系の油の量は、メカジキ約1.0g、マヨネーズで約3.0g、合計で4.0gほどです。
ここから、一般的な調理の加熱による油の損失20%を考慮した場合、
(1.0+3.0)×0.8= 3.2
摂取できるオメガ3系の油は推定3.2gです。
オメガ3系の1日の摂取目安(2.2g)をオーバーしていますが、
EFSA(欧州食品安全機関)によると、
オメガ3系油の安全の上限は5gなので、
問題なく安全に食べることができます。
ぜひ調理してみてくださいね
2025-02-28 11:02:37
油脂について