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猪岡内科コラム

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花粉症について② 2023年4月号

花粉症について② 2023年4月号

花粉症について② 2023年4月号
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
【花粉症の有病率って?】
2008年に行われた全国的な鼻アレルギー(花粉症)の有病率調査では、国内の約4割の人がアレルギー性鼻炎と答え、花粉が原因の鼻アレルギーは3割にものぼることが分かりました。そのなかでも、スギを原因とする花粉症は26.5%と、1998年の調査結果に比べ10ポイントも増加し、約4人に1人が発症しています。全国でも特に患者が多いと言われる東京都の調査では、スギ花粉症の有病率は3割近くにのぼります。
また、30・40代に多かった花粉症が、近年では花粉の飛散量の増加とともに、低年齢化が進み、若いうちに発症する人が増えています。10代でも約3人に1人が、10代以下も約15%近い人が花粉症を発症していたことが分かりました。2008年の調査から約10年近くたった現在ではさらに増加しているものと思われます。
日本では60種類もの原因花粉があり、スギやヒノキだけでなく、シラカンバ、ブナ、ハンノキ、ケヤキ、コナラ、ブタクサ、ヨモギなど、1年中、何かしらの花粉が飛んでいるので注意が必要です。
 
【花粉症の治療薬】
一般的な抗ヒスタミン剤について解説します。
【抗ヒスタミン剤の効果と作用機序】
肥満細胞から放出されるヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー反応を抑えて花粉症によるくしゃみや鼻水、咳など、蕁麻疹による皮膚の腫れや痒みなどの症状を改善します。
 
●薬理作用
花粉症などのアレルギー性鼻炎、蕁麻疹などは食物、花粉、ハウスダストなど何らかの原因により体内のアレルギーを引き起こす物質が放出されることで症状があらわれます。

ヒスタミンは、アレルギー反応などを引き起こす体内の神経伝達物質のひとつで、H1受容体(ヒスタミンH1受容体)へ作用することで、くしゃみ、鼻水などのアレルギーの諸症状を引き起こします。
抗ヒスタミン剤はH1受容体への阻害作用によりヒスタミンの働きを抑えて、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹などによる症状を改善させます。
 
また抗ヒスタミン作用により脳の活動が抑えられるために副作用として眠気などがあらわれる場合があります。
薬の種類によって強さや飲み方の特徴が違うので解説していきます。
 
【薬剤の特徴の比較】
●強さの比較
抗ヒスタミン薬には大きく分けて第一世代、第二世代があります。
第一世代の「ポララミン」などは作用が強く、ポララミンにステロイドを配合した「セレスタミン」はさらに強力です。
第二世代の抗ヒスタミン薬は、第一世代よりも弱めですが、副作用の眠気も抑えられるため、一般的によく処方されています。
 
第二世代間の正確な比較試験はありませんが、目安としては以下のようになります。(個人差があります。)

 
●副作用の比較
脳内ヒスタミン受容体占有率(眠くなりにくさの目安)は以下の通りです。

添付文書に「眠気による運転注意」の記載がないのは「アレグラ」「クラリチン」「ビラノア」です。
抗ヒスタミン作用による眠気は耐性ができるといわれているため、しばらく服用していると弱くなる場合がありますが眠気の出やすい薬を使用する際は車の運転などには注意しましょう。
 
●速効性の比較
第二世代の抗ヒスタミン薬には「季節性の患者に投与する場合は時季の前から服用を開始することが望ましい」とある通り、安定した効果を発揮するまでに時間がかかることがあります。
その点、第一世代は比較的速効性に優れます。
「内服で第二世代、頓服で第一世代」といった併用療法も行われることがあります。

当院取り扱いしている薬剤の一覧です。
●アレジオン
 エピナスチン製剤
 通常、1日1回の服用で1日効果が持続します。 

●フェキソフェナジン(=アレグラ)
 フェキソフェナジン製剤
通常1日2回服用します。 他の同系統の薬剤に比べ、一般的に薬効がマイルドで眠気の副作用が少ないため、高所での作業や自動車の運転などへの危険性が少ない。
 
●ビラノア
 ビラスチン製剤
 通常、1日1回の服用により、速やかに効果が発現しその効果が1日持続します。
通常「空腹時」に服用します。(食後に服用した場合、空腹時に比べて薬の吸収が低下する可能性があります)
 
●ルパフィン
 ルパタジン製剤
 通常、1日1回服用します。
 ルパフィンは他の薬と同様に抗ヒスタミン作用を持ちますが、ほかに抗PAF作用という働きを持つという特徴があります。
PAFとは血小板活性化因子のことで、血管を広げる作用や血管と周りの組織の間で水分などが行き来する血管透過性を持ち、鼻づまりや鼻水の原因となります。ルパフィンはPAFのはたらきをブロックして鼻づまりや鼻水の症状を抑えるように働きかけます。


作用や副作用に個人差があるため、自分のライフスタイルに合ったお薬を選びましょう。
 
花粉症の症状を感じたら早めの対策を
今年は花粉の散布量が過去最多と言われており、これから3月、4月のピークを迎える予想で、シーズンの花粉総数は昨年の1.2~1.5倍に達する予想です。症状を重くしないためにも、外出時には、花粉に触れないことが大切です。
サングラスやメガネ、マスク、帽子、そしてツルツルとした花粉を落としやすい服装を心がけて帰宅したら、玄関に入る前に花粉を払い、うがいや顔を洗う習慣をつけましょう。
 
 

2023-04-24 11:39:51

花粉症

 
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