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インフルエンザワクチン 11月

インフルエンザワクチン 11月

インフルエンザワクチン 11月
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
新型コロナウイルスはいったん落ち着き、だんだんと肌寒い季節に寒なってきました。
 
2022年の第38週(9/19~25日)のインフルエンザの流行は
東京(7人)埼玉(9人)長野(9人)大阪(8人)福岡(5人)、全国総数で78人でした。
一方で2021年の同じ時期では全国の総数が3人でした。
円安の影響で旅行者も増えて今年は早い時期からインフルエンザの流行の兆しが見えています。
先月に引き続いてインフルエンザについて特集したいと思います。
 
【インフルエンザワクチンの感染予防効果】
アメリカCDCでの報告によると、インフルエンザワクチンの接種をすることで、インフルエンザで医療機関に受診するリスクが40%-60%減少するとしています。
2019年から2020年の間の解析結果はインフルエンザワクチン接種により
「推定750万人のインフルエンザ疾患、370万人のインフルエンザ関連の医療機関の受診、10万人のインフルエンザ関連の入院、および 6,300 人のインフルエンザ関連の死亡が防止された」とのことです。
国内の研究でも、65歳以上の高齢福祉施設に入所している高齢者については34~55%発病を予防したとのことです。

また、子供についての発症予防効果も検証されており、日本で行われた2015年の報告によると、6歳未満の小児を対象とした、インフルエンザワクチンの発症予防効果は60%であったとしています。
参照:CDC「What is a flu vaccine」厚生労働省HP「インフルエンザQ&A」より
【インフルエンザワクチンの重症化予防効果】
2021年の論文によると、
「インフルエンザワクチンを受けた方は、インフルエンザで入院になったとしても集中治療室(ICU)への入室リスクが26%低く、インフルエンザによる死亡のリスクが31%低くなった」としています。
他の2018年のニュージーランドの報告ではインフルエンザワクチンによるICU入室が59%低下し、ICU滞在期間もインフルエンザワクチン接種により4日短縮するという結果になりました。
 
厚生労働省でも特にこの重症化予防効果を重視しており「インフルエンザワクチンの最も大きな効果は『重症化』を予防すること」と記載しています。
また、子供についてもインフルエンザワクチンによる重症化予防効果が示されています。2022年の調査によると、「インフルエンザワクチン接種により子供の生命を脅かす重度のインフルエンザのリスクが75%減少した」と発表されています。子供は特にインフルエンザ脳症などにより重症化しやすいグループの1つなので、生後6か月以上の子供にインフルエンザワクチン接種は特に推奨されます。
 
【インフルエンザワクチンはいつから効果を発揮する?】
イギリスNHS、アメリカCDCでもインフルエンザワクチンを受けてから最大14日の間は、有効性が発揮する前にインフルエンザにかかる可能性があるとしています。
これはインフルエンザワクチンにより誘導される免疫システムが完全に構築するのに時間がかかるためです。
ワクチンを打ってから免疫を得るまでにかかる14日間の体の中で起こっていることついて触れていきます。
 
【ワクチンと免疫の仕組み】
ワクチンとは、細菌やウイルスなどの病原体、あるいはそれらが持つ毒素を無毒化・弱毒化したもののことです。
私たちの体を病原体から守るための免疫には、「自然免疫」「獲得免疫」の2種類があります。

★自然免疫:生まれつき体に備わっている免疫
侵入してきた病原体などの異物や癌細胞など異常になった自己の細胞を感知して、それを排除する仕組みです。
自然免疫で主に活躍しているのはマクロファージやNK(ナチュラルキラー細胞)と呼ばれます。
マクロファージは病原菌やウイルスを食べて排除する役割を持ち、NK細胞はウイルス感染細胞や病原菌を認識して攻撃・破壊して殺す働きがあります。

★獲得免疫:感染した病原体を特異的に見分け、記憶することで、同じ病原体に出会った時に効果的に病原体を排除できる後天的な仕組みです。


病原体や異物(抗原)が体内に侵入すると、まず自然免疫を担う細胞が抗原と戦い、その抗原の情報を獲得免疫を担う細胞に伝達します。
すると、獲得免疫細胞が抗体を作り出し(B細胞の働き)、自然免疫細胞の攻撃をすり抜けた抗原を排除するという仕組みになっています。
一度抗体が作られると、その情報が免疫細胞に記憶されるため(メモリー細胞)、次に同じ抗原が侵入してきたときには一度目よりも素早く対処することが可能です。(キラーT細胞の働き)


 
この仕組みを利用したのがワクチンで、ワクチンを接種することにより、 ウイルスや細菌などの病原体に対する免疫をつくりだして予防効果を発揮します。
また、これらの免疫は約2週間かけて体内で作り出されます。

そのため、流行の2週間前にワクチンを済ませることがベストです。
寒暖差が激しくなってきたので暖かくしてお過ごしください。
 

2022-12-12 11:25:32

インフルエンザワクチンについて

 
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