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猪岡内科コラム

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糖尿病薬 GLP1製剤について③ 6月号

糖尿病薬 GLP1製剤について③ 6月号

糖尿病薬 GLP1製剤について③ 6月号

 
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
前回に引き続き、今月号ではリベルサスの飲み方の特徴や値段、副作用について知っておきたいことを解説していきます。
【飲み方】
リベルサスは少し飲み方に特徴があるので説明していきます。
※服用方法を間違えると効果が弱くなってしまいますので注意が必要です。


服用にあたっては、添加剤のサルカプロザートナトリウムが胃内容物の影響を受けやすいため、起床時に空腹の状態(1日の最初の飲食前)で必ず服用して下さい。
服用する時は、コップ半分(約120ml以下)の水で服用して下さい。錠剤をかみ砕いたり粉砕したりしないでください。

飲むときの水の量が明記されている理由は50mLで服用したときに比べて、240mLの水で服用すると血中濃度-時間曲線下面積約40%低下したからです。
また、50mLと120mLで比較した試験で大きな差が見られなかったため120ml以下のお水で服用となりました。
服用後は、飲み物を飲んだり、食事をしたり、他のお薬を服用する場合は、少なくとも服用後30分程度は開ける必要があります。
食後に服用するとリベルサスの吸収が悪くなり、効果が弱くなってしまいますので注意が必要です。
 
この特徴を踏まえて「いつもの生活リズムが、起きてから朝ごはんを食べるまで、30分以上空いている方」はストレスなく服用を始められるお薬です。
 
【用法、用量】
リベルサスは3㎎、7㎎、14㎎と3種類の錠剤があります。
どのようなステップで治療を進めていくかを記載していきます。

 
服用し始めは胃腸障害が起きやすいので、比較的少ない量から始めます。
開始用量として1日1回3mgを4週間飲み続け、そのあとは7mgに増やして維持容量として続けていきます。
ただし、3mgで効果が十分に感じられている場合はそのままにすることもあります。なお、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、治療の強化として1日1回14mgまで増量することがあります。
 
胃腸障害が出る可能性があると書きましたが、量を徐々に増やす一般的な服用方法で予防することができます。次は胃腸障害について説明していきます。
 【胃腸障害について】
胃腸障害は GLP-1 受容体作動薬に共通する副作用ですが、リベルサスも同じく代表的な副作用には胃腸障害があります。
リベルサスのインタビューフォームによると、日本人が参加した臨床試験で報告された胃腸障害は25.4%でした。
多い順に
・悪心(25.4%)
・下痢(10.8%)
・便秘(4.3%)
・嘔吐(4.3%)
・腹部不快感(2.4%) 
他にも腹痛、胃のむかつき、食欲不振、だるいなどの副作用が報告されています。
 
副作用を感じた方の多くの場合、3-7日ほどでしばらくするとおさまりますが、胃腸障害によりお薬を中止となった例が2%~13%ほどあります。
容量依存性に副作用が出やすくなるため、少量から開始しますが、やはり、お薬が強くなると投与中止に至った例は多くなる傾向です。
 
胃腸障害についてはどのGLP-1製剤にもある副作用ですが、
この結果は、注射薬のビクトーザよりも少し多いような印象を受けます。
個人差がありますので何ともなくお薬を続けられる方の方が多いですが、ご興味のある患者様はこの結果を踏まえでご検討お願いします。
 
【値段】
薬価
薬価収載時(2020年11月18日)の薬価は以下の通りです。
リベルサス錠3mg:143.20円
リベルサス錠7mg:334.20円
リベルサス錠14mg:501.30円
ビクトーザ注18㎎:10396円
 
例えば、リベルサス7㎎を30日分処方の場合、3割負担の方で3000円の負担、リベルサス14㎎を30日分処方の場合、3割負担の方で4500円の負担です。
 
リベルサス7㎎(334.2円)×30日分×保険3割負担=3007.8円
                  (保険1割負担=1002.6円
リベルサス14㎎(501.3円)×30日分×保険3割負担=4509円
                  (保険1割負担=1503円
 
ビクトーザを30日分処方の場合、3割負担の方で約4700円の負担です。
ビクトーザ1本(10396円)×1.5本(1本約20日分)×保険3割負担=4678円(保険1割負担=1559.4円
 
リベルサス14㎎とビクトーザ1か月分の負担が大体同じくらいです。
ただし、注意事項があります。
飲み薬に切り替えた場合は、血糖値の測定用紙、穿刺針に保険が適用されないために自費扱いとなります。
そのため、リベルサスの適応は、血糖値が安定している方を対象に適応の有無を医師が判断します
当院では血糖値が高めの方で内服に切り替えをご希望の方には、ある程度ビクトーザを使いながらで血糖測定を続けてもらい血糖値が安定した状態で薬剤の切り替えを行う方針でいます。
 
 
【まとめ】
リベルサスは初の飲み薬として登場したGLP-1作動薬です。
血糖コントロール改善効果を持ち、体重減少効果も期待できます。
空腹時で内服し、内服後30分は他の飲食ができなくなるという飲みにくい薬で、かつ正しく飲めないと大きく効果が下がってしまう薬ではあるものの、肥満を伴う2型糖尿病患者さんに対しては新たな選択肢となることを期待しています。
 
 
 
 
 

2022-06-22 11:23:36

糖尿病の薬

 
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