〒321-0904
栃木県宇都宮市陽東4-1-2

028-664-3800

トップページ医院紹介スタッフ紹介診療案内交通案内初診の方へ
 

猪岡内科コラム

栃木県,宇都宮市,糖尿病,食事指導,管理栄養士 【猪岡内科】

求人案内

トップページ»  猪岡内科コラム»  こむら返り

こむら返り

こむら返り

こむらがえりについて 1月号
 
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
年が明けて本格的に真冬の季節がやってきました。⛄
冬の夜、寝ていると、突然足のふくらはぎが攣ったような感覚になる事がありませんか?
夜中に突然、足がつった驚きと痛みで目が覚めて、足の痛みがなかなか収まらずに苦労したという苦い思い出がありますが、これは「こむら返り」です。
 
こむら返り」は、足のふくらはぎに起こる痙攣(けいれん)の総称で「足が攣る(つる)」こともこれにあたります。
関西圏では「こぶらがえり」と発音するところもあり、
「こむら」「こぶら」とは昔の言葉でふくらはぎを指すようで、こむら返りの多くはふくらはぎで起こる事から語源になったようです。
50歳以上ではほぼ全員が一度は夜間のこむら返りを経験しており、60歳以上の6%が毎晩こむら返りに襲われているという報告もあります。
おさまるのをひたすら待つくらいしか出来ないのは非常に辛いものです。
今月は“冬の夜”におこりやすい「こむら返り」のメカニズムや対策について特集しようと思います。
 
【こむら返りのメカニズム】
こむら返りとは、ふくらはぎの腓腹筋が異常な緊張をおこし、筋肉が収縮したまま弛暖しない状態になり、激しい痛みを伴う症状です。
 
筋肉は脳からの指令によって伸ばしたり縮めたりすることができます。
筋肉と腱は、筋肉が縮むと腱が伸び反対に筋肉が伸びると腱が縮むという関係でお互いに過度な収縮や伸展が起こらないようにブレーキを掛け合う特性があります。

筋肉のセンサーを担うものは筋紡錘(きんぼうすい)と呼ばれ、筋肉の伸びを感知します。筋肉に対して“縮め”と指令を出して筋肉の伸びすぎを防ぎます
一方、腱のセンサーを担うものは腱紡錘(けんぼうすい)と呼ばれ、筋肉が収縮することにより腱の伸びを感知します。過度に筋肉が縮みすぎないように、筋肉の収縮のし過ぎを防ぎます。
このように筋肉や腱のセンサーが情報を脊髄に伝えて、大脳からの信号によりいい塩梅を保っています。
 
では、「こむら返り」の状態についてみてみましょう。
何らかの理由によって、腱紡錘の働きが鈍くなり、収縮した筋肉を緩めることができないために異常な収縮が続いており痙攣してしまっている状態です。

 
【こむら返りの原因】
こむら返りの原因は主に3つほどあります。
①発汗や冷えによる血流の低下
夏の暑さで汗をかいたり、冬は体温が下がって血流が減ります。
身体の血流が減ると、筋肉が冷えて収縮しやすくなり足がつりやすくなります。
②年齢による筋肉の低下
全身の筋肉は加齢とともに減っていきます。
筋肉が減ると下半身の血流も低下することからビタミン、ミネラル等の栄養分の補給が上手くいかなくなっていきます。すると筋肉が疲労して睡眠中に足がつるリスクが高まるのです。
③体内のミネラル・水分不足
体内のミネラル不足のせいでこむら返りになる場合もあります。
カルシウムとカリウムは、筋肉の収縮や神経の伝達をスムーズにする働きがあり、この2つのミネラルを調整しているのがマグネシウムです。
3つとも大切なミネラルですが、特にマグネシウムの不足は腱紡錘の機能低下に大きな影響を与えるようです。

【こむら返りの予防法】
①寝る前に十分アキレス腱のストレッチをする
脚の筋肉の使いすぎたと思ったら、寝る前にストレッチやマッサージすると脚がつる確率を抑えることができます。
②ぬるめのお風呂にゆっくり入る
毎年冬になるとこむら返りを繰り返す人は、38~40度くらいの少しぬるめのお風呂にゆっくり入ると良いです。また柑橘類や薔薇類をお湯に入れると体の温かさが長続きして湯冷めすることを防げます。
③水分補給をしっかりと
寝る前の水分・ミネラル補給も重要です。
お風呂に入った後や寝る前には、大体コップ一杯分かその半分ぐらいを飲むと良いでしょう。
バナナ、アーモンド等のカリウムを取ることもおすすめです。
 
【足がつった時の対処法】
①膝を伸ばして足のつま先をゆっくり顔の方へ曲げる
膝をのばして、指でつま先でつかみ、ゆっくりとふくらはぎの筋肉が伸びる様に引っ張ると筋肉の収縮が元に戻り痛みが取れます。

②壁に足の裏を押し付けてふくらはぎを伸ばす
ふくらはぎの筋肉を伸ばす事を意識して、壁に足を押し付けると効果的で痛みが取れます。


③立ち上がる
寝ている態勢からスッと床に立ち上がると体重が錘になって自然とふくらはぎが伸びて痛みが治まります。
1番即効性がありますが、起き上がる時にふらつく方は転倒のリスクを伴いますので①②の方法を試してみましょう。

【漢方薬】
漢方薬の中には、突然起こる足のつりに効果を発揮するものがあります。
芍薬甘草は、筋肉のけいれんを抑制する働きがあり、漢方薬の芍薬甘草湯
(しゃくやくかんぞうとう)は、筋肉の急なけいれんを鎮める他、筋肉のけいれんに伴う腹痛や腰痛に効果的です。
睡眠時に足がつった、運動中にこむら返りになった、筋肉がけいれんして痛い時に、お試ししてみるといいかもしれません。

2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 

2022-03-02 09:10:16

 
ページトップへ