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健康寿命について考える①やせと肥満

健康寿命について考える①やせと肥満

健康寿命について考える①やせと肥満

猪岡内科

糖尿病療養指導士 中村郁恵

 

みなさま、「PPK」という言葉を知っていますか?

最近高齢者の中で流行っている言葉のようで「PPK=ピンピンコロリ」と最後まで元気に過ごすことを目標とする言葉です。

 

日本は世界一の長寿国といわれており、現在の平均寿命」は男性81歳、女性87と過去最高記録を更新し続けています。

そして、日常生活に制限のない期間を指す「健康寿命」の全国平均は男性72歳、女性75

栃木県では男性73歳(全国12位)、女性76歳(全国5位)です。

 

その「健康寿命」と、「平均寿命」とのは、男性で約8年、女性で約11もあります。

この期間に差があるほど介護が必要になったり、思うように日常生活を送ることができずに葛藤することがあるかもしれません。

自立した生活を長く送り、できるだけ「PPK」に近づけるように

健康でいられる「健康寿命」を長くすることをテーマにしていきたいと思います。

 

今回は高齢者の「やせと肥満」についてです。

【高齢者の肥満】

男性の肥満は50歳代をピーク36.5%)に加齢とともに減ります。

女性では加齢とともに体重が増えて70歳以上では23.7となります。

・肥満者の割合

肥満になると膝や腰に負担がかかり、痛みで日常生活を送るのに不便を感じます。

体重を支えている骨ももろくなり、骨折のリスクも上がります。

肥満細胞の肥大で罹りやすくなる生活習慣病の延長上には心筋梗塞や脳梗塞、癌がまっています。

 

【高齢者のやせ】

一方、痩せている人の割合は、男女ともに年を重ねるごとに増えて、

85歳以上で23.9%で、女性では85歳以上で34.3%でした。

 

・やせの割合

 

健康な人でも年を重ねると、若い時と比べて食が細くなり、だんだんと体重・筋力・体力が低下してきます。

加齢やホルモンバランスが崩れることで食欲が落ちて、健康的な70歳以上高齢者の食事摂取量は、50歳代と比較しても約15%減少しているといわれています。

 

 

栄養が足らない状態では免疫力が落ちて、インフルエンザや肺炎などの感染症にもかかりやすくなるのでしっかり食べることは元気の源です。

高齢者は見かけ上の体重は変わらなくても年々筋肉量が減り、80歳では成人の時よりも30-40%の筋肉が失われるといわれています。

筋肉がへるとだんだんと動けなくなっていき、要介護のリスクも上がってしまいます。

 

【BMIと死亡率】

やせと肥満に関する面白い文献を見つけたので紹介します。

7075歳の高齢者のBMIに関するものです。

BMIを①やせ②普通③過体重④肥満の4つのグループに分けて、10年にわたり死亡リスクを追った研究があります。

BMI=体重÷身長(m)÷身長(m)

    やせグループ 18.5未満

    普通グループ 18.525

    過体重グループ 2530

    肥満グループ 30以上

 

 みなさまはどのグループが1番死亡率が低く出ると思いますか?

 

筆者は②の普通グループが1番死亡率が低く、肥満群は1番死亡率が高いと予想しました。

しかし結果は予想外!

↓こちらのグラフをご覧ください。

「男女別 075のBMIと死亡率の関係」

男性も女性も過体重グループを底辺に死亡リスクがUの字になっています。

驚きなのは、

・②普通グループよりも、③過体重グループの方が13%死亡率が低いという結果でした。

・②普通グループと④肥満グループを比較したときに同じくらいの死亡リスクがありました。

・①やせグループの死亡率が一番高く「痩せていること」がリスクということです。

 

 

つまり、過体重グループ→→普通グループ・肥満グループ→→やせグループ

の順番で死亡リスクは上がっていきます。

高齢者にとっては過度な体重制限はせずに、少しくらい太っていたほうがいいということです。

 

【高齢者の適正体重】

先ほどのグラフの中でもっとも死亡リスクが少なかった体重を身長別にお示しします。

70歳を超えたら、無理なダイエットはやめて、適度な体重で筋肉を保つことがおすすめです。

150㎝ 57

155㎝ 62

160㎝ 65

165㎝ 70

170㎝ 74

 

 

40歳を超えると身長が縮むと言われており、さらに年を重ねると背中が丸くなったり、

骨粗鬆症などで腰骨がつぶれてしまったり、気づかないうちに身長が縮んでしまいます。

機会があれば、いまの身長を測ってご自身のBMIを計算してみてくださいね。

 

 

 

2019-09-24 10:23:22

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