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猪岡内科コラム

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ポリフェノール

ポリフェノール

ポリフェノール
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
最近のテレビなどでは「少しのチョコレートや赤ワインは体に良い」という話を耳にすることがあります。
そして、チョコレートや赤ワインのような色素が強く苦みのある食べ物には“ポリフェノール”が含まれています。
今回はポリフェノールについて調べてみました。
 
【ポリフェノールの歴史】
ポリフェノールの存在が注目されるようになったのは、“フレンチパラドックス”に関する研究発表がきっかけです。
フレンチパラドックスとは、フランス人は肉、チーズ、バターなどの高カロリーな食生活を送っているにも関わらず、他の欧州諸国に比べて心臓病による死亡率が低いという矛盾(パラドックス)のことです。
1992年、この現象に注目したフランスの科学者は、フレンチパラドックスの要因が、フランス人が日常的に赤ワインを飲んでいることによるという考察を発表しました。

この発表により、研究者の赤ワインに対する注目が高まり、世界中で赤ワインブームが起こりました。
いまでは、赤ワインをはじめに、チョコレートやココアなどにもポリフェノールが豊富に含まれていることがわかり、その抗酸化作用に注目が集まっています。
 
【ポリフェノールとは】
ポリフェノールとは、植物の葉や茎や実の部分の「苦味、渋味、色素」のところに豊富に含まれている成分で、自然界に5000種類以上存在しているといわれている栄養素です。
名前の由来は「ポリフェノール」の「ポリ」「たくさんの」という意味で、
「フェノール」はベンゼン環に水酸基が結合した「少し臭いのある化合物」のことです。
 水酸基はアンチエイジング効果があるといわれていますが、老化と抗酸化作用についてポリフェノールの視点でみていきましょう
 
ポリフェノールの抗酸化作用について載せる前に、少し“酸化”のことについてお話ししましょう。
 
【酸化と活性酸素】
体の「酸化」とは、呼吸時に取り込んだ酸素により、身体の細胞ひとつひとつが酸化していくこと、つまり「老化」することです。
 呼吸で取り込まれた酸素のうち、およそ2〜3%が体内で「活性酸素」に変化します。
しかし、この「活性酸素」は、そもそも体内に侵入した細菌やウイルス等を撃退する大切な役割を担っている〝善玉〞なのです。
この活性酸素が、紫外線や喫煙、ストレス等により身体の中で必要以上に増えてしまうと、
体内の正常な細胞を攻撃したり、DNAを傷つけたり、細胞を老化させるなど、身体のあらゆる組織に害を与え、生活習慣病や老化の原因になるといわれています。


例えば、 “出産”という体験はこれまで考えられてきた以上に女性の心身に多大な負荷がかかっていることが最近の研究で指摘されています。

アメリカの研究では、出産を経験した女性はその経験のない女性と比較して、遺伝子レベルでなんと11歳も老化していることが分かりました
出産後も変わらない美貌を維持している女性も少なくないですが、出産というストレスにDNAは傷つけられて遺伝子レベルでは大きな変化が起きているということです。
参考までに、喫煙での老化が+4.6歳、肥満がもたらす老化が+8.8歳と考えられています。

 
このように、老化は見た目だけでなく細胞レベルで起こっており、活性酸素が増えすぎると老化に加担してしまうことがわかりました
それでは、ポリフェノールと活性酸素のお話しです。
 
【ポリフェノールの抗酸化作用】
ポリフェノールと活性酸素について図にまとめました。

 
図のようにポリフェノールの抗酸化作用には、老化の原因となっている活性酸素を吸収するものや、この活性酸素によって酸化(老化)させられた細胞や組織を修復する働きのものがあります
そのため、ポリフェノールは抗酸化作用を持った成分といえ、それはアンチエイジング効果が期待されています。

 
ポリフェノールは水に溶けやすい成分であるため、摂取してから比較的短時間で抗酸化作用を発揮するとされていますが、その効果は長期間持続できないため、毎日継続的に摂取することが効果的です。

 動物よりも植物のほうが長寿であることが多いのは、ポリフェノールの抗酸化作用による影響が大きいと考えられています。

次回もポリフェノールについて掘り下げていきたいと思います。

2019-02-18 10:33:41

ポリフェノール

 
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