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トランス脂肪酸 国内のチョコレート菓子

トランス脂肪酸 国内のチョコレート菓子

トランス脂肪酸 国内のお菓子
 
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
【はじめに】
トランス脂肪酸について、菓子パンや海外のお菓子について連載してまいりました。
菓子パンではチョコレートやクリーム、デニッシュ系のトランス脂肪酸含有量が多かったため、今回は、国内で市販されている主なチョコレートのお菓子について調査していきたいと思います。
トランス脂肪酸といえば代表的なものは“マーガリン”ですが、マーガリンといえば真っ先に思い浮かべる物は“パン”です。
パン業界ではトランス脂肪酸の含有量について開示している企業が多く、また、積極的にトランス脂肪酸の低減化に取り組む姿勢がみられました。
 お菓子業界では、まだそこまで注目の的になっていないためか、パン業界とは「トランス脂肪酸に対する意識」が違ったような印象を受けました。
そして、取材をしている中で企業ごとに情報開示への姿勢、低減化に取り組む姿勢に違いがありました。
そこで、積極的に取材に応じていただけた企業をまとめていきます。
 
【企業姿勢】
はじめに主な製菓会社のホームページでトランス脂肪酸についての情報が載せてあるかを調べてみました。
トランス脂肪酸についての注釈があったのは、明治製菓のみでした。
トランス脂肪酸について(株式会社明治)
https://www.meiji.co.jp/notice/2015/detail/20150807.html
明治製菓はマーガリンも作っているために、トランス脂肪酸について積極的でした。
続いて、江崎グリコも積極的な返答でした。
 
【明治】
明治製菓は、トランス脂肪酸の含有率を0.2%から0.3%(100g当たり0.2gから0.3g)未満を目標にしており、チョコやアイスを含む全製品達成済みとのことです。

100g当たり0.3g未満としてトランス脂肪酸含有量を計算してみました。
お菓子の商品名
 
カロリー kcal
 
トランス脂肪酸量 g
 
Meijiミルクチョコ 50g
 
279 kcal
 
0.15 g
 
Melty kiss 60g
 
382 kcal
 
0.18g
 
きのこの山 74g
 
417 kcal
 
0.22g
 
たけのこの里 70g
 
391 kcal
 
0.21g
 
galbo 42g
 
237 kcal
 
0.12g
 
                (単位 1箱)
国内生産品、海外生産品ともに同水準です。
100gあたり0.3g未満は消費者庁が認める“トランス脂肪酸ゼロ”と表示してもいい数字なので低水準といえます。
 
【江崎グリコ】
続いて、こちらも積極的に回答してくれた企業です。
江崎グリコは、商品のカロリー1%以内の目標を設定し、チョコレート菓子についてはすでに達成済みとのことです。

同じように1箱単位でトランス脂肪酸の含有量を計算してみました。
お菓子の商品名
 
カロリー kcal
 
トランス脂肪酸g
 
100g中のトランス脂肪酸量
 
ポッキー 72g 
 
364 kcal
 
0.40 g
 
0.56 g
 
ポッキー 冬のくちどけ72g
 
316 kcal
 
0.35 g
 
0.49 g
 
プリッツ 69g
 
350 kcal
 
0.39 g
 
0.57 g
 
ビスコ 61.8g
 
294 kcal
 
0.32 g
 
0.52 g
 
カプリコ 34g
 
192 kcal
 
0.21 g
 
0.62 g
 
(単位 1箱)

〇計算式
「ポッキーチョコレート」の場合、1箱72g364kcalでカロリーの1%は3.64kcal。
単位を”kcal”から“g“にしたいので脂肪重量換算します。
脂肪1g=9kcalなので1kcal=約0.11gとなり、3.64kcal×0.11gで計算しました。
1箱あたりのトランス脂肪酸の量は0.40gで、100gあたりのトランス脂肪酸の量は0.56gです。
100gあたりのトランス脂肪酸量にばらつきがあるので表の右に計算しました。


国内生産品、海外生産品ともに同水準でした。
 
ただし、アイスに限っては商品のカロリー1%以内の目標を達成できていないような返答がありました。
乳製品は天然のトランス脂肪酸を含んでおり、例えば生クリーム100gあたり1.0~1.2gのトランス脂肪酸が含まれているので、カロリーの1%以内の達成には努力が必要です。
 
100g当たり0.3g未満であれば、消費者庁が定めている「トランス脂肪酸を0gと表示できる量」に該当しますが、江崎グリコは0と表示できるまでもう少しです。
 

【適量の考察】
お菓子を1箱あけると美味しくて途中で止めることはなかなかできませんが、1日の間食の目安は200kcal以下です。
この中でいうとたけのこの里を半分か、カプリコ1つがおやつの適量です。
たけのこの里を半分といわれても我慢できずに最後まで食べてしまうので、1箱の量がおやつの適量分が入っている健康志向のパッケージが発売されると良いなと思う筆者です。

 
さて、トランス脂肪酸の話に戻りますが、農林水産省が調査した“和食中心の日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量は1日で1g”と推定されました。

これに、お菓子を間食した分のトランス脂肪酸0.1~0.2gを足しても、1日の目安の摂取量(2g未満)はオーバーにならなそうですね。

つまり、トランス脂肪酸低減化を図っているこの2社であれば、日頃のおやつに食べるお菓子としては問題なさそうです。

ただし、ファーストフードや揚げ物など脂質が多い食事に偏っていたり、おやつを過剰にとっていたらオーバーしてしまします。
 
まだまだ、トランス脂肪酸の調査は続きます。
 

2019-01-19 11:52:19

トランス脂肪酸

 
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