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猪岡内科コラム

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トランス脂肪酸とお菓子

トランス脂肪酸とお菓子

トランス脂肪酸 海外のお菓子と国内のお菓子
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
朝夕はめっきり寒くなり、雪が待ち遠しい季節になりましたね。
前回は、家庭用のマーガリンや市販のパンにどのくらいトランス脂肪酸が含まれているのかをまとめました。
日本ではトランス脂肪酸は規制・表示はされていませんが、トランス脂肪酸の健康への影響が話題になっていることもあり、以前に比べてマーガリンもパンも、含有量が減っているという結果になりました。
今回は、“トランス脂肪酸とお菓子”についてまとめていきたいと思います。
 
【国内製品と海外製品でトランス脂肪酸含有量が違う!?】
本でおなじみのお菓子でも海外でみかけることはよくあります。
パッケージが日本語表記か英語表記かの違いくらいで、中身は同じだと思っていましたが、
同じ製品のように見えて、実は含まれている添加物の量が違うので紹介します。

 
【香港のマーチ】
香港では2010年よりトランス脂肪酸の表示が義務化されました。
それにともない2014年にコアラのマーチ(イチゴ味)を調査した記事をまとめたいと思います。
コアラのマーチのトランス脂肪酸含有量は100g当たり4.8gでした。およそ5%です。
香港のスーパーでは特売で75円くらいで売られているようです。
 
 
1箱は41gなので1.97gのトランス脂肪酸が含まれています。
現在市販されているマーガリンは1%を下回るので、マーガリン1箱分(200g)よりも多い数字です。
そして、WHOは1日2g以下のトランス脂肪酸摂取を推奨しています。
おやつだけてこの基準に達してしまうのは、とてもビックリしました。
 
【日本のマーチ】
続いて日本で生産されているコアラのマーチです。
日本国内で販売される「コアラのマーチ」は国内で製造しており、1箱(48g)あたりのトランス脂肪酸の含有量は、00.1~0.2g(0.2~0.4%)です。
トランス脂肪酸以外にも違いがあり、香港の「コアラのマーチ」には発がん物質のカラメル色素Ⅳが含まれていたが、日本製では発がん性のないカラメル色素Ⅰが使われていました。
 
まとめると、日本製品と香港製品(タイ産)ではトランス脂肪酸の含有量に20倍近い差があり、さらに海外製品では発がん性カラメル色素を使っていることが明らかになりました。
これを読むとコアラのマーチを食べてはいけないような気がしてしまいますが、日本で市販されている製品に含まれているトランス脂肪酸は安全な量です。
香港のコアラのマーチは輸入禁止になっていますので、香港に買いに行かない限り大丈夫です。
 
【アメリカのお菓子はでは】
続いて、アメリカのお菓子を紹介します。
トランス脂肪酸の特集①でも述べましたが、アメリカでは、2018年6月より、トランス脂肪酸が含まれている食品添加物の使用が原則として禁止になりました。

トランス脂肪酸が禁止されてから半年がたち、どのようになったのか気になっていたところで、グアムに旅行に行く機会があったので、現地のスーパーに立ち寄ってみました。
 
上の図にあるのはアメリカでよく見かけるチョコチップクッキーです。
原材料にチョコやマーガリンが入っていますが、トランス脂肪酸ゼロと表示されています。
他にも、トランス脂肪酸ゼロのお菓子や0.5gほど含まれているお菓子があり、“手に取って、目で見て確かめる”ことを体感してきました。
 
【まとめ】
トランス脂肪酸の表示義務をしている国(香港)でも、このようにトランス脂肪酸がたくさん含まれている事実がまだあることが分かりました。
そして、トランス脂肪酸規制がされている国(アメリカ)では、トランス脂肪酸ゼロのお菓子が多く、意識の高さが違います。

 
~消費者の安全は自分で守る時代~
日本ではまだ表示義務もなされていません。
まずはトランス脂肪酸の表示義務がなされて、消費者が目で安全を確認できる日が来ることを願います。
 
次回は、日本で市販されているお菓子についてまとめます。
 
参考資料
全国農業協同組合連合会(JA全農)主催の「食品表示に関する記者説明会」

2018-12-16 18:58:18

トランス脂肪酸

 
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