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トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸とは
猪岡内科
糖尿病療養魔導士 中村郁恵
 
前回は、トランス脂肪酸trans-fatty acid)」がなんとなく危険なもので、日本では規制や表示がなされていないことをお話ししました。
今回は、トランス脂肪酸について少し細かくまとめたいと思います。
 
【あぶら】
あぶらには、常温で液体の「油」と固体の「脂」があります。
この油脂は、脂肪酸グリセリンという分子からできています。
 
脂肪酸は、炭素(C)の原子が鎖状につながった分子で、その鎖の一端に酸の性質を示す
カルボキシル基(-COOH)の構造を持っているのが特徴です。
←脂肪酸
 
 
グリセリンは脂肪酸のカルボキシル基(-COOH)と結合できる手を3本持っており、グリセリンに脂肪酸が3個つながったものは
「トリグリセリド」と呼ばれています。
私たちが普段食べている油脂の成分の多くはトリグリセリドです。
エネルギー源として使われる脂肪酸は、私たちの体内でトリグリセリドとして蓄えられています。
血液検査の中の「中性脂肪(TG)」とは、このトリグリセリドの血液中の濃度を測定したものです。
 

【飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸】
脂肪酸は、鎖の長さや炭素の二重結合の数と位置により、たくさんの種類があります。
大きくわけると、炭素間の二重結合がない飽和脂肪酸炭素の二重結合がある不飽和脂肪酸の2種類です。

 
不飽和脂肪酸は、炭素間の二重結合があります。
その二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型に分けられます。
 
【シス型とトランス型】
脂肪酸の場合は、水素原子(H)が炭素(C)の二重結合をはさんでどの位置にいるかで
シス型とトランス型に分けられます。
 
シス(cis)とはラテン語で“同じ側の” ”こちら側”という意味で、炭素(C)の二重結合に対して水素原子(H)が同じ側にあるものです。
トランス(trans)とは“あちら側” ”横切ってという意味で、炭素(C)の二重結合に対して水素原子(H)が反対側にあるものです。

 
さて、冒頭で「あぶら」には、常温で液体の「油」と固体の「脂」があると書きました。
構造式もでたので、少し融点の話をします。
固体では、脂肪の分子はできるだけうまくくっつきあっています。
互いにぴったりと接触しあっているほど、そこに働く分子間の力は強く、それだけ融点が高くなります。


トランス脂肪酸は鎖のよじれが小さく、まっすぐな形なため、お互いに密に詰まりやすく融点が高くなります。
シス脂肪酸の鎖は二重結合でよじれているため、お互いに接触しづらい形です。
そのため、分子同士が離れ離れになりやすく、融点が低くなります。

 
天然に作られる不飽和脂肪酸のほとんどは、炭素間の二重結合がすべてシス型です。
これに対して、トランス型の二重結合が1つでもある不飽和脂肪酸のことを
トランス脂肪酸」と呼びます。

 
【まとめ】
あぶらはグリセリン脂肪酸からできています。
脂肪酸には二重結合のない飽和脂肪酸、二重結合のある不飽和脂肪酸があります
さらに、不飽和脂肪酸は二重結合をはさんだ水素原子の位置によりシス型トランス型にわかれます。
このトランス型の二重結合が含まれた油脂をトランス脂肪酸とよばれます。
トランス型の脂肪酸は直線型のため、分子同士が密になりやすく、融点が高くなります。


 
 
 
 
 

2018-07-30 16:22:57

トランス脂肪酸

 
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