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「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」12月号

「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」12月号
 

猪岡内科       
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
個人差はありますが、人は一日のうちに6~8時間の睡眠をとり、人生の約1/3を眠って過ごします。
そんな睡眠について、今月号から連載させていただきます。
 
目が覚めるまでにウルトラディアンリズムと呼ばれる「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の約90分サイクルを4~5回交互に繰り返します。(下の下の表参照)

この中で、最も深く眠っているのが1周期目の「ノンレム睡眠」です。この最初の90分を「黄金の90分」と呼び、この熟睡モードは睡眠全体の質を向上させるためには重要です。
 
深いノンレム睡眠のときにあらわれる徐派睡眠(後で記述します)は恒温動物の特徴です。

人を含む哺乳類や鳥類は進化の過程で、体温を維持できる機構を獲得したことで脳の機能を安定して動かすことが出来るようになりました。
大脳皮質が発達した結果、レム睡眠ノンレム睡眠の双方が現れる真睡眠を獲得したと考えられています。
 
「ノンレム睡眠」「レム睡眠」の違いや特徴についてみていきましょう。
 
【レム睡眠】
レム睡眠は1953年にシカゴ大学のユージン・アセリンスキーと ナサニエル・クレイトマンによって発見されました。
眼球が活発に動くことより「急速眼球運動(Rapid Eye Movement= REM)」を略して「レム睡眠」と呼ばれています。
レム睡眠では心拍数、呼吸数は増加して不規則になり、呼吸は浅くなります。

レム睡眠の大きな役割は、体の休息、思考の整理、記憶の定着です。
筋肉は緩み、身体は全く動かない状態になりますが、脳は活動した状態でよく夢をみたりしています。

 レム睡眠のときの脳は積極的に動いており、記憶や感情などの情報を整理し、脳に定着させたり、いらない情報を消したりを効率よく行っています。
実際、この時の脳波は覚醒しているときに近い状態です。
 
同じ記憶学習を繰り返して行い、途中で睡眠をとらせる実験を行った結果、レム睡眠の割合が多いほうが、記憶していた割合も多いという結果もあるそうです。
レム睡眠は脳の発達や精神的な安定にも重要なため、特に成長期の子供は、睡眠時間をしっかりと確保しましょう
 
朝を迎えるにつれ、ノンレム睡眠とレム睡眠の睡眠時間は逆転し、睡眠の後半ではレム睡眠の時間が多くなります。

レム睡眠が増えていくことで、体も温まり、太陽の光と共に快適な目覚めを迎えられます。
 
【ノンレム睡眠】
急速眼球運動(Rapid Eye Movement= REM)を伴わない睡眠は、ノンレム睡眠(Non-Rapid Eye Movement= Non REM)と呼ばれます。
ノンレム睡眠の大きな役割は脳の休息と成長ホルモンの分泌です。

下の図は起きている時~睡眠段階が深くなる時の脳波を示しています。

ノンレム睡眠はステージ1からステージ4までの4段階に分けられており、数字が大きくなるにつれて脳波は低い周波数で高振幅の徐派睡眠となっていきます。
ステージが上がるほど眠りは深く、大脳皮質の活動が低下して脳は休息状態となります。ノンレム睡眠は「脳の眠り」とも言われています。
夢を見ていることは少ないようです。
 
最初の深い眠りでは脳下垂体から「成長ホルモン」が分泌されます。
成長ホルモンは骨格形成を促し、身長を伸ばしたりするホルモンですが、細胞の修復やホルモンバランスの調整を行ったりする働きもあり“アンチエイジングホルモン”とよばれることもあります。子供だけでなく高齢者も分泌されています。
深い睡眠をとり、成長ホルモンの分泌が適切に行われることで、人は寝ている間に脳や身体の疲労回復や、あらゆる細胞の修復がされるのです。
その回復具合により、朝目覚めたときに熟睡感や満足感を得ることできます。

「疲れて泥のように眠る」という言い回しがありますが、徹夜の翌日など一時的な睡眠不足がある場合、この「ノンレム睡眠」が出やすくなります。
より深い眠りにつき、疲れている体が早く修復しようと働きかけます。
寝不足だった翌日はいつもより眠れたという感覚がありますよね。
 深い睡眠なので意外かもしれませんが、ノンレム睡眠では、体を支える筋肉は働いていて、寝返りをうったりすることも特徴の一つです。

その他にも、例えば、インフルエンザに感染すると、インターフェロンやインターロイキンというたんぱく質が、白血球や神経細胞から放出されて、免疫力を増強しますが、それらは深いノンレム睡眠と発熱を引き起こすことも分かっています。
まだまだ解明されていませんが、免疫を強める過程でも深いノンレム睡眠がかかわっているようです。
 
【医学的に金縛りを見ると…】
意識はハッキリしているのに、手足を動かそうと思っても体がいうことをきかない、という“金縛り”は、古くは心霊現象だと恐れられてきました。
医学的に睡眠麻痺といい、睡眠障害の症状の一つだと考えられています。
 
レム睡眠では、脳は活発に動いており、体は休んでいます。
活動している脳からの信号がそのまま身体へ伝わってしまうと、手や足が勝手に動いてしまうかもしれませんので、それを防ぐために、レム睡眠中は身体への神経を遮断しています。
そしてレム睡眠からノンレム睡眠や覚醒状態に移行するときになると、この遮断を解除します。
この神経の遮断を解く前に覚醒してしまうと、体はすぐに動かずに金縛りと呼ばれている状態になります。
 

【まとめ】
「ノンレム睡眠」は脳を休息させ、成長ホルモンを分泌し、生体機能を整える効果があります。
「レム睡眠」には、体を休養させながら、脳は活動して、生活で得た情報や記憶を整理する働きがあります。夢を見ることもおおいです。
今年も一年大変お世話になりました。みなさま、いい初夢を♡
 

2020-12-02 09:37:09

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