〒321-0904
栃木県宇都宮市陽東4-1-2

028-664-3800

トップページ医院紹介スタッフ紹介診療案内交通案内初診の方へ
 

猪岡内科コラム

栃木県,宇都宮市,糖尿病,食事指導,管理栄養士 【猪岡内科】

猪岡内科コラム

求人案内

トップページ»  猪岡内科コラム»  ポリフェノール

ポリフェノール

  • 件 (全件)
  • 1

ポリフェノール2

ポリフェノール②
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
前回は“ポリフェノールの歴史”や、“活性酸素とポリフェノール”について、“ポリフェノールの抗酸化作用”についてまとめました。
今回もポリフェノールについて掘り下げていきたいと思います。

【ポリフェノールの数】
近年、健康食品やサプリメントで「ポリフェノール入り」と書いてあるものは沢山ありますが、これを見て、ポリフェノールをひとつの成分だと思っている人は、まだまだ多いのではないでしょうか。
 前のブログにも書いたようにポリフェノールは、植物の苦み、色味、においに含まれている「poly(たくさんの)phenol(フェノール)」という意味で現在みつけられているモノだけでも5000種類以上あります。
 ポリフェノールには抗酸化作用があるといわれており、私達はそのポリフェノールを例えば赤ワインやチョコレートなど「苦みや色味のある植物由来の食べ物」からとっています。
その抗酸化作用が継続時間はどのくらい続くのでしょうか。
 
【ポリフェノールの抗酸化力が続く時間】
ポリフェノールは体内に蓄積することはできません。
多くのポリフェノールは摂取してから30分程度で効果が出始め、3〜4時間でほぼ体外に排出されることが明らかになっています。
そのため、身体の抗酸化力を高めるためには、こまめにポリフェノールをとることを意識することが大切です。
ポリフェノールに含まれているこの“抗酸化力”についてビタミンとの違いを解説します。

【ビタミンC・Eとの抗酸化作用の違い】
よく“抗酸化作用がある”と言われているポリフェノール・ビタミンC・ビタミンEですが、その違いについて述べていきます。
ビタミンCは細胞間の水溶性部分でのみ、ビタミンEは脂溶性部分でのみ抗酸化効果を発揮しますが、ポリフェノールは、水溶性部分、脂溶性部分はもちろん、活性酸素のダメージを最も受けやすい細胞膜上でも抗酸化作用を発揮します。
ポリフェノールは様々な部分で作用するため、ビタミンCの部分もビタミンEの部分もカバーできるような抗酸化力が最大の魅力です。
(図4引用)

この抗酸化力(アンチエイジング)は化粧品業界のみでなく、動脈硬化や心筋梗塞を予防してくれるという研究結果から、医学界でも注目されています。
 
【ポリフェノールの平均摂取量】
ポリフェノールの認知度は上がっているものの、実際どのくらい一日に摂取すれば理想的なのでしょうか。
理想とされるポリフェノールの一日の摂取量は1500mg ですが、ネスレ日本が行った20〜60代男女約500名を対象にした研究結果によると平均摂取量は1010mgと3割強少なかったそうです。

 
●摂取量だけでなく、摂取頻度もポイント
 ポリフェノールを研究しているお茶の水女子大学は「ポリフェノールは水溶性で体に蓄積されないため、1000~1500ミリグラムの摂取目安量を2~3時間に1回程度に分けて、こまめな摂取を行うのが理想的」とコメントしている。

【飲料編】
日本人が手軽に飲めるポリフェノールの例としては、緑茶のカテキンがよく知られています。お茶の水大学の研究によると、日本人が最も多くポリフェノールを摂取している飲料は、実はコーヒーです。
飲料からとっている日本人のポリフェノールの平均摂取量は850㎎ですが、その半分はコーヒーという調査がありました。
コーヒーが目立っている理由は飲料の中で“100mlあたりのポリフェノールの含有量が多いため”とされています。表でほかの飲料と比較してみましょう。

このようにコーヒーには緑茶や紅茶の約2倍のポリフェノールが入っています。
普段飲んでいる飲料が麦茶という方は緑茶に変えるだけで10倍近くのポリフェノールがとれますね。

コーヒーが好きな人は、単純計算でコーヒーを1日に750mlとると効率が良いと考えますが、成分的にはどうなのでしょうか。
コーヒーにはアディポネクチンの生成を助けて増やす効果があるため、ダイエット面からも期待されていますが、覚醒作用のあるカフェインも入っています。
安全とされるカフェインの量は、成人で400㎎=コーヒー3、4杯だそうです。
ほかの飲料も併せて毎食後にバランス良く飲むとよさそうですね。
 
【飲料 アルコール編】
アルコール部門では、フレンチパラドックスで一躍注目を浴びた赤ワインはこの中でも最も多い100mlあたり230㎎のポリフェノールが含まれています。
最近では、アルコール入りの3分の1のカロリーで同じようなポリフェノールを得ることのできるノンアルコールの赤ワインも出ています。
肝臓の数値が気になる人や、アルコールは苦手だけど雰囲気を楽しみたい人のために口コミで人気なものをピックアップしてみました。
 
●ヴィンテンス – ベルギー産(赤ワインの香りと風味が楽しめるやや辛口)
100mlあたり20kcal アルコール0.0%
●カールユング – ドイツ産アルプスワイン (赤ワインに近くて人気。やや甘口で酸味がある)100mlあたり20kcal アルコール0.5%未満
●ヴァンフリー – 日本産(酸味・甘みが強い)100mlあたり41kcal アルコール0%

 
次はポリフェノールの含まれている食べ物についてまとめていきます。
 
 
 
 

2019-04-08 09:50:47

コメント(0)

ポリフェノール

ポリフェノール
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
最近のテレビなどでは「少しのチョコレートや赤ワインは体に良い」という話を耳にすることがあります。
そして、チョコレートや赤ワインのような色素が強く苦みのある食べ物には“ポリフェノール”が含まれています。
今回はポリフェノールについて調べてみました。
 
【ポリフェノールの歴史】
ポリフェノールの存在が注目されるようになったのは、“フレンチパラドックス”に関する研究発表がきっかけです。
フレンチパラドックスとは、フランス人は肉、チーズ、バターなどの高カロリーな食生活を送っているにも関わらず、他の欧州諸国に比べて心臓病による死亡率が低いという矛盾(パラドックス)のことです。
1992年、この現象に注目したフランスの科学者は、フレンチパラドックスの要因が、フランス人が日常的に赤ワインを飲んでいることによるという考察を発表しました。

この発表により、研究者の赤ワインに対する注目が高まり、世界中で赤ワインブームが起こりました。
いまでは、赤ワインをはじめに、チョコレートやココアなどにもポリフェノールが豊富に含まれていることがわかり、その抗酸化作用に注目が集まっています。
 
【ポリフェノールとは】
ポリフェノールとは、植物の葉や茎や実の部分の「苦味、渋味、色素」のところに豊富に含まれている成分で、自然界に5000種類以上存在しているといわれている栄養素です。
名前の由来は「ポリフェノール」の「ポリ」「たくさんの」という意味で、
「フェノール」はベンゼン環に水酸基が結合した「少し臭いのある化合物」のことです。
 水酸基はアンチエイジング効果があるといわれていますが、老化と抗酸化作用についてポリフェノールの視点でみていきましょう
 
ポリフェノールの抗酸化作用について載せる前に、少し“酸化”のことについてお話ししましょう。
 
【酸化と活性酸素】
体の「酸化」とは、呼吸時に取り込んだ酸素により、身体の細胞ひとつひとつが酸化していくこと、つまり「老化」することです。
 呼吸で取り込まれた酸素のうち、およそ2〜3%が体内で「活性酸素」に変化します。
しかし、この「活性酸素」は、そもそも体内に侵入した細菌やウイルス等を撃退する大切な役割を担っている〝善玉〞なのです。
この活性酸素が、紫外線や喫煙、ストレス等により身体の中で必要以上に増えてしまうと、
体内の正常な細胞を攻撃したり、DNAを傷つけたり、細胞を老化させるなど、身体のあらゆる組織に害を与え、生活習慣病や老化の原因になるといわれています。


例えば、 “出産”という体験はこれまで考えられてきた以上に女性の心身に多大な負荷がかかっていることが最近の研究で指摘されています。

アメリカの研究では、出産を経験した女性はその経験のない女性と比較して、遺伝子レベルでなんと11歳も老化していることが分かりました
出産後も変わらない美貌を維持している女性も少なくないですが、出産というストレスにDNAは傷つけられて遺伝子レベルでは大きな変化が起きているということです。
参考までに、喫煙での老化が+4.6歳、肥満がもたらす老化が+8.8歳と考えられています。

 
このように、老化は見た目だけでなく細胞レベルで起こっており、活性酸素が増えすぎると老化に加担してしまうことがわかりました
それでは、ポリフェノールと活性酸素のお話しです。
 
【ポリフェノールの抗酸化作用】
ポリフェノールと活性酸素について図にまとめました。

 
図のようにポリフェノールの抗酸化作用には、老化の原因となっている活性酸素を吸収するものや、この活性酸素によって酸化(老化)させられた細胞や組織を修復する働きのものがあります
そのため、ポリフェノールは抗酸化作用を持った成分といえ、それはアンチエイジング効果が期待されています。

 
ポリフェノールは水に溶けやすい成分であるため、摂取してから比較的短時間で抗酸化作用を発揮するとされていますが、その効果は長期間持続できないため、毎日継続的に摂取することが効果的です。

 動物よりも植物のほうが長寿であることが多いのは、ポリフェノールの抗酸化作用による影響が大きいと考えられています。

次回もポリフェノールについて掘り下げていきたいと思います。

2019-02-18 10:33:41

  • 件 (全件)
  • 1
ページトップへ