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猪岡内科コラム

栃木県,宇都宮市,糖尿病,食事指導,管理栄養士 【猪岡内科】

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今月の料理[平成31年2月]

今月の料理

インフルエンザがとても流行っていますね。手洗いうがいをして、体が温まる栄養のある食事と十分な睡眠をとりましょう。今月は冬野菜の白菜と大根を使った料理をご紹介します。

ロール白菜カレーコンソメ

材料(2人分)
白菜・・・・・・・・・・・2枚
豚ひき肉・・・・・・200g
玉ねぎ・・・・・・・1/4個
パン粉・・・・・・・・・・5g
塩・・・・・・・・・・・・少々
水・・・・・・・・・・・4カップ
固形コンソメ・・・・・1個
カレールー・・・・・・1個
栄養成分値
<1人分>
エネルギー:353Kcal
炭水化物:9.5g
たんぱく質:18.5g
脂質:20.2g
塩分:4.1g
作り方
 
1:白菜は使う枚数だけ葉をはぎ取り、鍋で茹でる。軸の部分をそぎ、みじん切りにする。
2:ボールに玉ねぎ(みじん切り)・ひき肉・塩・パン粉・白菜の軸・を混ぜ合わせる。
3:白菜の芯を手前にして広げ、②を乗せて包みこみ、楊枝でとめる。
4:鍋に③を並べ、水・コンソメ・カレールーを入れて、蓋をして弱火で25分煮込む。
5:器に盛りつけて、乾燥パセリをふりかけ完成。

 

大根と三つ葉のレモンじょうゆサラダ

材料(2人分)
大根・・・・・・・・・200g
砂糖・・・・・・・・小匙2
三つ葉・・・・40g(1束)
☆サクラエビ・・大匙2
☆ピーナッツ(刻む)
         ・・・・大匙1
☆しょうゆ・レモン果汁
・ごま油・・・・各大匙1/2
栄養成分値
<1人分>
エネルギー:94Kcal
炭水化物:8.2g
たんぱく質:4.0g
脂質:5.4g
塩分:0.8g
作り方
 
1:大根は皮をむき、6~7cm長さの細切りにする。砂糖をふって軽くもみ、10分ほどおいて水気を絞る。三つ葉は大根の長さに合わせて切る。
2:ボールに①と☆を入れて混ぜ合わせる、器に盛りつけ、ピーナッツを散らす。

 

薄紫色大根 紅しぐれ大根

最近は赤色の大根・ピンク色の大根などいろいろ見かけるようになりましたね。
今月ご紹介したサラダには紅しぐれ大根を使用しました。辛味が少なく、サラダや
酢の物などの生食にむいています。ポリフェノールが豊富で、血流の促進や抗酸化作用・美肌効果が期待できるアントシアニンは「青首大根」の3倍も豊富です!

2019-01-31 16:20:00

新しく出た抗インフルエンザ薬の“ゾフルーザ”について

新しく出た抗インフルエンザ薬の“ゾフルーザ”について
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
2018年2月、インフルエンザの新しいお薬“ゾフルーザ”が発売されました。
新薬というと、良く効きそうな期待もありつつ“ちゃんと効くのか、高いのか、異常行動はあるのか”など心配に思うこともあります。
そこで今回はインフルエンザの新薬ゾフルーザがどんな薬なのか、従来薬のタミフルやイナビルと比較してまとめていきます。
 
【従来薬とゾフルーザの違い】
インフルエンザウイルスは、鼻や喉の粘膜の細胞に入り込み細胞の中で増殖します。
増殖したウイルスは隣の細胞に移り、そこでもどんどん増えて、その速さは24時間で約100万倍に増えるといわれています。
これまで使われてきたインフルエンザの治療薬であるタミフル、イナビル、リレンザは、「ノイラミニダーゼ阻害剤」という種類で細胞の中で増えたインフルエンザウイルスが細胞の外に出るところを防ぐことで、周りの細胞に感染が広がるのを防ぎます
新しい薬のゾフルーザは「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤」という種類の薬で、細胞内でのウイルスそのものが増えないようにする働きがあります。
 


 
【効果の検証】
臨床試験での薬の効果をまとめます。
①発熱、関節痛、喉の痛みなどインフルエンザの症状が出ている期間
症状が出ている機関の中央値は53.7時間で、新薬のゾフルーザとタミフルなどの従来薬は同じ程度でした。

②ウイルスが体から排出されるまでの期間
ウイルスが消えるまでの時間は、ゾフルーザが24.0時間、タミフルが72.0時間、何も治療しない群が96時間と、新薬のゾフルーザはかなり早い時期に消えました。
 
症状がなくなるまでの時間はゾフルーザもタミフルやイナビルとそれほど変わらないかもしれませんが、ゾフルーザは体からウイルスが排出されるまで24時間と短く飲んだ翌日にはウイルスがいなくなっています

ウイルスが消えるのは早いということは、どうしてもの外出や家庭内での看病などで接触したときにほかの人へ感染することを防いでくれる期待があります。
 
学校保健安全法で定められているインフルエンザに罹ったときの出席停止期間は “発症後5日間かつ解熱後2日”というのは従来薬も新薬も同じです。
 
【1回飲むだけで効果が持続】
タミフルが1日2回、5日間の服用が必要なのに対し、ゾフルーザは錠剤を1回飲むことで完結します。
1回飲むだけで良いので、飲み忘れることもなく管理が楽になります。
 
【副作用について】
従来薬であるタミフルやイナビルの副作用多くは腹痛・下痢・嘔気です。
ゾフルーザにもこのような副作用はありますが、発症率は少ないとされています。
ただ、多くの人が気になるのは2007年頃に大きく話題になったタミフル服用後の“異常行動”ではないでしょうか。

当時はタミフル服用後の異常行動はタミフルによる副作用と言われていましたが、インフルエンザにかかった子供がタミフルを服用していないにもかかわらず、転落・徘徊などの異常行動を起こしたという事例もあり、厚生労働省は『タミフルなどの抗インフルエンザ薬と異常行動に関する因果関係は不明』という結論を出しています。
 さらに、タミフル以外のインフルエンザ治療薬を使用した場合、解熱剤のみ服用した場合、何も飲んでいなくても異常行動は確認されています。

そのため現在、タミフルの副作用で異常行動を起こすというのは、ハッキリしていません。
異常行動は特に子供、男児に多くみられるようなので、しっかりと目の届く範囲で看病しましょう。
 
【薬の値段】
作用機序も効果的で服用方法も簡単、そして副作用も少ないということでかなり期待が高まるゾフルーザですが、新薬なので値段が気になります。
ゾフルーザの価格は10㎎錠が約1500円、20㎎錠約2400円で、年齢や体重によって飲む量が異なるので表にまとめて従来薬と比較してみましょう。
 
ゾフルーザの薬価
年齢・体重
 
容量
 
値段
 
3割負担
 
1割負担
 
成人 80㎏未満
 
20㎎2錠(40㎎)
 
4800円
 
1440円
 
480円
 
成人 80㎏以上
 
20㎎4錠(80㎎)
 
9600円
 
2880円
 
960円
 
12歳未満 10~20㎏未満
 
10㎎1錠(10㎎)
 
1500円
 
こども医療
 
12歳未満 20~40㎏未満
 
20㎎1錠(20㎎)
 
2400円
 
12歳未満 40㎏以上
 
20㎎2錠(40㎎)
 
4800円
 
 
比較① 従来薬のイナビル
年齢・体重
 
容量
 
値段
 
3割負担
 
1割負担
 
10歳以上・成人
 
20㎎2キット
 
4300円
 
1290円
 
430円
 
10歳未満
 
20㎎1キット
 
2150円
 
こども医療
 
 

3割負担の方は青色1割負担の方は緑色の値段を参照してください。
 
ゾフルーザは体重が80㎏以上の方は薬の容量が増える分、薬価も1400円(3割負担)ほど高くなりますが、80㎏未満の方は従来薬とのイナビルと比較しても+200円ほどでした
作用機序も効果的なこと、服用が簡単で副作用が少ないこと、感染拡大防止が期待できることを踏まえた値段だと感じます。
 
以上まとめた筆者の感想では
●80㎏未満の方は、ゾフルーザがおすすめです。
●80㎏以上の方は、家族に受験生や赤ちゃんや高齢者、インフルエンザを移したくない家族がいるかたはゾフルーザを考えてもいいかもしれません。ただし、+1400円は負担になるのでイナビルでもいいかもしれません

しかし、1番はインフルエンザにかからないことなので、うがい手洗いしっかりして免疫力も高めて予防していきましょう。
 

2019-01-19 12:15:53

トランス脂肪酸 国内のチョコレート菓子

トランス脂肪酸 国内のお菓子
 
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
【はじめに】
トランス脂肪酸について、菓子パンや海外のお菓子について連載してまいりました。
菓子パンではチョコレートやクリーム、デニッシュ系のトランス脂肪酸含有量が多かったため、今回は、国内で市販されている主なチョコレートのお菓子について調査していきたいと思います。
トランス脂肪酸といえば代表的なものは“マーガリン”ですが、マーガリンといえば真っ先に思い浮かべる物は“パン”です。
パン業界ではトランス脂肪酸の含有量について開示している企業が多く、また、積極的にトランス脂肪酸の低減化に取り組む姿勢がみられました。
 お菓子業界では、まだそこまで注目の的になっていないためか、パン業界とは「トランス脂肪酸に対する意識」が違ったような印象を受けました。
そして、取材をしている中で企業ごとに情報開示への姿勢、低減化に取り組む姿勢に違いがありました。
そこで、積極的に取材に応じていただけた企業をまとめていきます。
 
【企業姿勢】
はじめに主な製菓会社のホームページでトランス脂肪酸についての情報が載せてあるかを調べてみました。
トランス脂肪酸についての注釈があったのは、明治製菓のみでした。
トランス脂肪酸について(株式会社明治)
https://www.meiji.co.jp/notice/2015/detail/20150807.html
明治製菓はマーガリンも作っているために、トランス脂肪酸について積極的でした。
続いて、江崎グリコも積極的な返答でした。
 
【明治】
明治製菓は、トランス脂肪酸の含有率を0.2%から0.3%(100g当たり0.2gから0.3g)未満を目標にしており、チョコやアイスを含む全製品達成済みとのことです。

100g当たり0.3g未満としてトランス脂肪酸含有量を計算してみました。
お菓子の商品名
 
カロリー kcal
 
トランス脂肪酸量 g
 
Meijiミルクチョコ 50g
 
279 kcal
 
0.15 g
 
Melty kiss 60g
 
382 kcal
 
0.18g
 
きのこの山 74g
 
417 kcal
 
0.22g
 
たけのこの里 70g
 
391 kcal
 
0.21g
 
galbo 42g
 
237 kcal
 
0.12g
 
                (単位 1箱)
国内生産品、海外生産品ともに同水準です。
100gあたり0.3g未満は消費者庁が認める“トランス脂肪酸ゼロ”と表示してもいい数字なので低水準といえます。
 
【江崎グリコ】
続いて、こちらも積極的に回答してくれた企業です。
江崎グリコは、商品のカロリー1%以内の目標を設定し、チョコレート菓子についてはすでに達成済みとのことです。

同じように1箱単位でトランス脂肪酸の含有量を計算してみました。
お菓子の商品名
 
カロリー kcal
 
トランス脂肪酸g
 
100g中のトランス脂肪酸量
 
ポッキー 72g 
 
364 kcal
 
0.40 g
 
0.56 g
 
ポッキー 冬のくちどけ72g
 
316 kcal
 
0.35 g
 
0.49 g
 
プリッツ 69g
 
350 kcal
 
0.39 g
 
0.57 g
 
ビスコ 61.8g
 
294 kcal
 
0.32 g
 
0.52 g
 
カプリコ 34g
 
192 kcal
 
0.21 g
 
0.62 g
 
(単位 1箱)

〇計算式
「ポッキーチョコレート」の場合、1箱72g364kcalでカロリーの1%は3.64kcal。
単位を”kcal”から“g“にしたいので脂肪重量換算します。
脂肪1g=9kcalなので1kcal=約0.11gとなり、3.64kcal×0.11gで計算しました。
1箱あたりのトランス脂肪酸の量は0.40gで、100gあたりのトランス脂肪酸の量は0.56gです。
100gあたりのトランス脂肪酸量にばらつきがあるので表の右に計算しました。


国内生産品、海外生産品ともに同水準でした。
 
ただし、アイスに限っては商品のカロリー1%以内の目標を達成できていないような返答がありました。
乳製品は天然のトランス脂肪酸を含んでおり、例えば生クリーム100gあたり1.0~1.2gのトランス脂肪酸が含まれているので、カロリーの1%以内の達成には努力が必要です。
 
100g当たり0.3g未満であれば、消費者庁が定めている「トランス脂肪酸を0gと表示できる量」に該当しますが、江崎グリコは0と表示できるまでもう少しです。
 

【適量の考察】
お菓子を1箱あけると美味しくて途中で止めることはなかなかできませんが、1日の間食の目安は200kcal以下です。
この中でいうとたけのこの里を半分か、カプリコ1つがおやつの適量です。
たけのこの里を半分といわれても我慢できずに最後まで食べてしまうので、1箱の量がおやつの適量分が入っている健康志向のパッケージが発売されると良いなと思う筆者です。

 
さて、トランス脂肪酸の話に戻りますが、農林水産省が調査した“和食中心の日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量は1日で1g”と推定されました。

これに、お菓子を間食した分のトランス脂肪酸0.1~0.2gを足しても、1日の目安の摂取量(2g未満)はオーバーにならなそうですね。

つまり、トランス脂肪酸低減化を図っているこの2社であれば、日頃のおやつに食べるお菓子としては問題なさそうです。

ただし、ファーストフードや揚げ物など脂質が多い食事に偏っていたり、おやつを過剰にとっていたらオーバーしてしまします。
 
まだまだ、トランス脂肪酸の調査は続きます。
 

2019-01-19 11:52:19

免疫力を上げるための日常習慣

免疫力を上げるための日常習慣
 猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
 今年も新しい年が始まりました。
師走を忙しく過ごしてきたぶん、体も気分もホッとしてなんとなく体調を崩しやすくなる季節です。
病院的にも本格的な冬の到来、インフルエンザが流行る季節になりました。
新年1本目は、インフルエンザに負けないように免疫力を上げる習慣のお話しをしたいと思います。
 

【この時期に流行るインフルエンザ】
インフルエンザといえば、38度を超えるような高い熱が出ること、全身が非常にだるく、関節が痛くて家の中にいても何も出来ないほど具合が悪い…というようなイメージがあります。

高熱は、私たちの身体に菌やウイルスが侵入してきた際の防御反応です。
体温をあげることで自分の免疫を活性化させて、外から入ってきた病原体と戦う攻撃力を高めています。
最近ではインフルエンザになっても微熱が出るくらいで風邪と見分けがつかないような方が全体の2割くらいおり、特に高齢者で多いといわれています。

 高齢の方がインフルエンザウイルスに感染すると、熱はあまり出ないのに肺炎を起こしたり、重篤になってしまうことがあります。
これは、外敵から身体を守る免疫機能の老化や、その他の原因によって免疫機能が落ちてしまっていると考えられています。
 
そこで免疫細胞を知って、免疫力を高めるヒントとなる日常習慣について書きたいと思います。
 
 
【免疫細胞は、腸から作られる】
免疫細胞が多く存在する場所は、“腸”です。

私たちの身体は、口から胃・腸へと続くトンネルのような構造になっており、腸には口を通じて身体に入る食べ物のほかにも、細菌やウイルスなどの病原体が入ってきます。
そうした病原体の侵入をくい止めるのは、腸にいる免疫細胞です。
免疫細胞は外敵から体を守る門番のような大切な役割をしています。
腸には全体の約6割もの免疫細胞が腸内に待機し、侵入してくる敵と戦っています。
腸の環境をよく整えることにより、免疫細胞が活発化し、免疫力も上がるといわれています。
 

【腸を整える方法】
腸内環境を整えるには善玉菌を①口から摂取するか、②体の中で増やすかです。
①    のおすすめの食材を紹介します。
●ヨーグルト

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は腸内環境を整えます。ただしヨーグルトから摂取した乳酸菌は胃や腸まで届いた後、善玉菌を増やしてから死滅し、体外に排出されてしまいます。効果を持続させるためには毎日食べ続けることが必要です。

●納豆

納豆は免疫力向上を手助けしてくれるビタミンB群ビタミンE、ミネラル類のカルシウムやカリウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、リンなどを豊富に含んでいます。
そして納豆菌には、0-157などの病原性大腸菌やサルモネラ菌を予防するほどの強力な殺菌力があります。
そして、サポニンという成分が免疫細胞のエサになり、免疫力も高めてくれます
毎日1パックずつ、朝昼晩のどこかで取り入れるようにしたいですね。

●にんにく

アリシンという成分に、非常に強力な殺菌力があります。そのため風邪やインフルエンザなどにも効果は絶大です。
にんにくの殺菌力は2日ほどで消えてしまいます。2日に1回とれたら効果が続きます。
 
②    の体の中で善玉菌を増やすには
食物繊維を摂るといいといわれています。

腸内に入った食物繊維は善玉菌の餌になるので、善玉菌が増えます。
食物繊維は豆、穀類、野菜、きのこ、海藻に多く入っています。
 食物繊維は腸を通るときに腸の壁を直接刺激して、免疫機能を上げたり、生活習慣病を予防してくれていると考えてられています。

 
【よく笑うこと】
よく笑うことで、白血球の数値が上がり免疫力が高まります
実際に、“笑い”をガン治療プログラムに取り入れている病院もあるくらいです。
ここ最近明らかになって“笑い”が免疫力を高める理由は、腹式呼吸腸の仕組みにあります。
 
●笑うこと=腹式呼吸
呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があります。
腹式呼吸は、お腹がよく動く呼吸で腹筋をつかっています。

自分の手を、胸やお腹に当てて呼吸して、胸が開けば胸式呼吸、お腹が膨らんだりするのが腹式呼吸です。
そして、笑うと、自然と腹式呼吸になります。

腹式呼吸は、お腹の筋肉がよく動くので、腹部のリンパ管の流れが良くなり、腸が活発になります。
つまり、笑うことで腸にいる約6割もの免疫細胞が活性化されます。
 

●笑うこと=副交感神経優位にする
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
副交感神経とは、リラックス時に優位になる神経で内蔵をよく動かす働きがあり、反対に交感神経は戦闘態勢のときに優位になり内蔵の働きを鈍くする神経です。
 
イライラ・ストレス・落ち込み・不安という状態は、自律神経の交感神経を優位にします。
交感神経は、内蔵の働きを低下させてしまうので免疫力も低下してしまうのです。
ストレスをため込まずに発散し、ポジティブ思考でよく笑うことは副交感神経を優位にして、腸の免疫細胞を活性化させてくれます。
 
まとめると、笑うことで
●腹式呼吸になり腸が動いて腸にあるリンパの流れが良くなり免疫細胞が活性化されます。
●自律神経のバランスが整えられ、副交感神経優位になり腸が良く動いて免疫力があがります。

 
【口角を上げるだけ】
1番は心の底から笑うことが免疫力アップの効果絶大ですが、そんな機会がなかなかない人は、口角を上げてみてください
人間の脳は、それを笑っているのと錯覚するので神経がリラックスして副交感神経が優位になります。
そんな作り笑いでも効果はありますが、やはり心の底から笑うことにはかなわないので
家族や友達とおしゃべりしたり、お笑いやコメディーのDVDを見たり、本を読んだり、
毎日すこしでも笑いのある年にして、インフルエンザが予防できたらいいですね。
 
今年も猪岡内科ともども、笑顔でよろしくお願いします。

 

2019-01-19 11:31:25

今月の料理[平成31年1月]

今月の料理

新年もあけ、本格的に寒い季節がやってきました。風邪をひいたり体調を崩しやすい時期でもあります。今回は、初期の風邪を治す特効薬の食材「ねぎ」の料理をご紹介します!

ねぎとタコのスパゲティ

材料(2人分)
ねぎ・・・・・・・2本(200g)
ゆでたこ・・・・・・・・150g
水菜・・・・・・・・・・・・50g
スパゲティ・・・・乾160g
ごま油・・・・・・・・・大匙1
にんにく・・・・・・・半かけ

 
☆オイスターソース
      ・・・大匙1
☆酒・・・・・・・大匙1
☆みりん・・・・大匙1
☆しょうゆ・・・小匙1
栄養成分値
<1人分>
エネルギー:493Kcal
炭水化物:73.0g
たんぱく質:28.9g
脂質:8.5g
塩分:2.2g
作り方
 
1:ねぎは5cm長さの斜め切りにし、水菜は3cm長さに切る。タコは薄くそぎ切りにする。スパゲッティは袋の表示時間よりも1分短めにゆでる。
2:フライパンにごま油を中火で熱し、タコとねぎ、みじん切りにしたにんにくを入れて香りが立つまで炒める。☆を加え混ぜ、水菜を加えてさっと炒める。
3:スパゲッティとゆで汁大匙3を加え混ぜ、器に盛りつける。

 

焼き葱のレモンマリネ 

材料(2人分)
ねぎ・・・・・3本(300g)
オリーブ油 ・・・・大匙1
☆レモン果汁・・大匙1
☆砂糖・・・・・・・小匙1
 
☆水・・・・・1/2カップ
☆塩・・・・・・・・・少々
☆ロリエ ・・・・・・1枚
栄養成分値
<1人分>
エネルギー:106Kcal
炭水化物:13.1g
たんぱく質:0.8g
脂質:6.2g
塩分:0.3g
作り方
 
1:ねぎは横に5mm間隔で浅い切り込みを入れ、5cm長さに切る。
2:フライパンにオリーブ油を強火で熱し、ねぎを並べて両面に焼き目をつける。
3:混ぜ合わせた☆を加え、中火で3分ほど煮る。
4:火を消してそのままさまし、器に盛りつける。

 

ねぎの選び方と栄養

選び方・・・・白い部分は張りがあってみずみずしく、筋目の細かい物。緑の部分は肉厚で太く、巻きがしっかりしているものがおすすめです!
栄養・・・・・ねぎ特有の香りは硫化アリルという成分。ビタミンンB1の吸収や利用を高めるので、ビタミンB1を含む肉や魚介類と一緒にとると効果的です!

2018-12-28 09:19:00

食欲と肥満

食欲と肥満①
 
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
「太るのはイヤ」と思っている人は多いのではないでしょうか。
事実、多くの人は太らないための努力を行っています。
しかし、世の中を見渡す
と、太っている人が減っているようには見えません。
 
【肥満の歴史】
歴史を振り返ってみると、19世紀ころまでは太っていることは富と健康の証とされ、肥満は理想の体型とされていました。
西洋画の裸婦画の多くで、豊かな脂肪を蓄えた女性が描かれているものが多いのも、十分にたべられていないという生活が一般的であった中で、太っていることが「裕福さ」と「美女」の証明でした。
アメリカでも太っていることを誇りにする上流階級の「ファットマンズクラブ」が人気でした。会員になるには、少なくとも200ポンド(90㎏)の体重が必要で、“デブを徹底的に謳歌する”ことが彼らのスローガンでした。

近代になって産業革命が起こり、近代農法が開発されると食料の生産量が増えて、豊かになります。その結果、一般の人たちにも十分な食料が行き渡るようになりました。
そして、20世紀後半、肥満は健康に悪影響を及ぼし、様々な病気と関係していることが分かり始めます。
 
【増え続ける肥満】
日本国内では特に男性の肥満者の数は少しずつ増え続けています。
一方、世界でも肥満者の数が急増していて、研究者たちは、この肥満者の増加を「肥満のパンデミック」と呼んでいます。
パンデミックとは、感染症が世界に流行するときに使う言葉で、人から人へ感染が広がるように「健康を損なう肥満」が世界中の人々に遷延しつつあることをあらわしています。

【肥満とはなにか】
私たちは食事からエネルギーをとっており、これを「摂取エネルギー」といいます。
そして、私たちは生きるために呼吸し、心臓を動かし、体温を一定に保っています。
歩いたり、話したり、考えたりします。
これらに使われるエネルギーを「消費エネルギー」と呼びます。
消費エネルギーは、生きるのに必要な基礎代謝と体温の維持、運動など活動するのに使うエネルギーの合計です。

食べ物からの「摂取エネルギー」と生存と活動に使った「消費エネルギー」の収支が合っていれば体重は変わりませんが、摂取エネルギー量が上回ると余ったエネルギーは中性脂肪となり、脂肪細胞に蓄えられます。

生活が便利になった現代は、例えば階段でなくエスカレーターなどが増えて活動量が格段に減ってきています。そして、美味しくてカロリーの高い食べ物を食べる機会は増えています
この結果、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る状況が続きます。
そして、脂肪細胞が集まった脂肪組織が肥大化し「体に脂肪が過剰に蓄積した状態」の肥満になります。
 
【肥満の指標】
肥満の度合いを数値化したものが、19世紀ベルギーの数学者であるアドルフ・ケトレーによって考案された「ボディマス指数BMI」です。
 BMI = 体重(㎏)÷身長(m)
日本肥満学会ではBMIが25以上を肥満と定義していて、1番病気にかかりにくいとされる標準体重はBMI 22です。
 
【日本人男性の肥満が増加している】
日本人男性の30代~70代の働き盛りの世代で、肥満者の割合が右肩上がりに増えており、現在3人に1人は肥満です

一方で、日本人女性は肥満の割合は減っているものの、閉経で女性ホルモンが減り脂肪がつきやすくなることで50代以上の肥満者の割合が多くなっています現在20代では10人に1人、50代では5人に1人が肥満者です。
 
男性よりも女性で肥満度が低いという現象は、ほかの国ではほとんど見られない日本の特徴です。日本人の女性は肥満に対する抵抗感が強く、太らないための様々な努力をしているのですね。
 
【肥満の種類】
肥満の種類については以前にこちらのブログに書いたことがあるので、簡単に書きます
「皮下脂肪型肥満」は皮膚の下、特におしりや太もも腰回りに脂肪がたくさんつき女性に多い、いわゆる洋ナシ形肥満です。
「内臓脂肪型肥満」は、内臓の周り、特にお腹周りに脂肪がたくさんつくリンゴ型で男性に多くみられます。
内臓脂肪型肥満のほうが脂肪細胞の球が大きく「より悪玉なアディポカイン」と呼ばれるホルモンを多く出しているために、糖尿病・高血圧・高脂血症などの発症リスクが高いといわれています。


そして現在、皮下脂肪と内臓脂肪に次ぐ第三の脂肪として「異所性脂肪」が注目されています。
 
【異所性脂肪とは】
内臓脂肪型肥満で脂肪細胞の球が限界まで大きくなると、脂肪細胞はそれ以上の中性脂肪をためておくことができなくなります。
そうなると、パンパンの脂肪細胞は取り込んだ脂肪酸とグリセリンを血中に放出します。
免疫細胞はこの放出された脂肪酸に反応して炎症反応を起こします。
 血流にのって全身に運ばれた脂肪酸は、肝臓、筋肉、心臓、膵臓などの細胞に取り込まれます。
エネルギーが不足している状態では、エネルギー源として利用されますが、肥満の状態ではエネルギーが足りているため、「中性脂肪」として細胞内に蓄積されます。
このような脂肪組織ではない場所に蓄積される中性脂肪を異所性脂肪と呼びます


 
“脂肪“と聞くと、どうしても「太っている人」をイメージしますが、この異所性脂肪はそうとは限りません。
それは、ひとりひとり脂肪細胞の数に個人差があるため、脂肪をためこむタンクの大きさに差があるからです。

脂肪細胞はひとつひとつが膨らんで脂肪をため込みます。
太っている人(太りやすい人)は脂肪細胞の数が多いため、痩せている人と比較して中性脂肪を皮下脂肪や内蔵脂肪として蓄える余裕があります。
痩せている人の中には脂肪細胞の数が少ない場合があり、脂肪が入るタンクが満タンになると行き場を失った中性脂肪が異所性脂肪として蓄積されやすくなります。
 
BMIが標準範囲でも健康診断などで、血糖値やコレステロールが高いと指摘されて驚く場合がありますね。
異所性脂肪は、心臓にたまると冠動脈疾患、肝臓にたまると脂肪肝、その毒性で糖尿病など脂肪がたまっている付近の臓器に悪い影響をもたらします。
次回以降に続きます。
 
 
 

2018-12-16 19:05:32

トランス脂肪酸とお菓子

トランス脂肪酸 海外のお菓子と国内のお菓子
猪岡内科
糖尿病療養指導士 中村郁恵
 
朝夕はめっきり寒くなり、雪が待ち遠しい季節になりましたね。
前回は、家庭用のマーガリンや市販のパンにどのくらいトランス脂肪酸が含まれているのかをまとめました。
日本ではトランス脂肪酸は規制・表示はされていませんが、トランス脂肪酸の健康への影響が話題になっていることもあり、以前に比べてマーガリンもパンも、含有量が減っているという結果になりました。
今回は、“トランス脂肪酸とお菓子”についてまとめていきたいと思います。
 
【国内製品と海外製品でトランス脂肪酸含有量が違う!?】
本でおなじみのお菓子でも海外でみかけることはよくあります。
パッケージが日本語表記か英語表記かの違いくらいで、中身は同じだと思っていましたが、
同じ製品のように見えて、実は含まれている添加物の量が違うので紹介します。

 
【香港のマーチ】
香港では2010年よりトランス脂肪酸の表示が義務化されました。
それにともない2014年にコアラのマーチ(イチゴ味)を調査した記事をまとめたいと思います。
コアラのマーチのトランス脂肪酸含有量は100g当たり4.8gでした。およそ5%です。
香港のスーパーでは特売で75円くらいで売られているようです。
 
 
1箱は41gなので1.97gのトランス脂肪酸が含まれています。
現在市販されているマーガリンは1%を下回るので、マーガリン1箱分(200g)よりも多い数字です。
そして、WHOは1日2g以下のトランス脂肪酸摂取を推奨しています。
おやつだけてこの基準に達してしまうのは、とてもビックリしました。
 
【日本のマーチ】
続いて日本で生産されているコアラのマーチです。
日本国内で販売される「コアラのマーチ」は国内で製造しており、1箱(48g)あたりのトランス脂肪酸の含有量は、00.1~0.2g(0.2~0.4%)です。
トランス脂肪酸以外にも違いがあり、香港の「コアラのマーチ」には発がん物質のカラメル色素Ⅳが含まれていたが、日本製では発がん性のないカラメル色素Ⅰが使われていました。
 
まとめると、日本製品と香港製品(タイ産)ではトランス脂肪酸の含有量に20倍近い差があり、さらに海外製品では発がん性カラメル色素を使っていることが明らかになりました。
これを読むとコアラのマーチを食べてはいけないような気がしてしまいますが、日本で市販されている製品に含まれているトランス脂肪酸は安全な量です。
香港のコアラのマーチは輸入禁止になっていますので、香港に買いに行かない限り大丈夫です。
 
【アメリカのお菓子はでは】
続いて、アメリカのお菓子を紹介します。
トランス脂肪酸の特集①でも述べましたが、アメリカでは、2018年6月より、トランス脂肪酸が含まれている食品添加物の使用が原則として禁止になりました。

トランス脂肪酸が禁止されてから半年がたち、どのようになったのか気になっていたところで、グアムに旅行に行く機会があったので、現地のスーパーに立ち寄ってみました。
 
上の図にあるのはアメリカでよく見かけるチョコチップクッキーです。
原材料にチョコやマーガリンが入っていますが、トランス脂肪酸ゼロと表示されています。
他にも、トランス脂肪酸ゼロのお菓子や0.5gほど含まれているお菓子があり、“手に取って、目で見て確かめる”ことを体感してきました。
 
【まとめ】
トランス脂肪酸の表示義務をしている国(香港)でも、このようにトランス脂肪酸がたくさん含まれている事実がまだあることが分かりました。
そして、トランス脂肪酸規制がされている国(アメリカ)では、トランス脂肪酸ゼロのお菓子が多く、意識の高さが違います。

 
~消費者の安全は自分で守る時代~
日本ではまだ表示義務もなされていません。
まずはトランス脂肪酸の表示義務がなされて、消費者が目で安全を確認できる日が来ることを願います。
 
次回は、日本で市販されているお菓子についてまとめます。
 
参考資料
全国農業協同組合連合会(JA全農)主催の「食品表示に関する記者説明会」

2018-12-16 18:58:18

ファイトケミカルたっぷりの野菜スープのすすめ③

〈実践編〉

野菜スープの作り方は、とても簡単です。
多種類の野菜を鍋に入れ、水を注いで煮るだけです。

 

【材料】

旬の野菜や好きな野菜4~6種類くらい 各100g
 ★多種類の野菜を組み合わせることで、異なる抗酸化物質
  をバランスよく摂取でき、効果を高めることができる。
水 1000 cc

 

★一口メモ★

  • 定番の野菜:ニンジン、キャベツ、タマネギ、カボチャ。
  • 季節の野菜には栄養も抗酸化物質も豊富に含まれているので、春には小松菜、夏にはトマト、秋にはレンコン、ゴボウ、サツマイモ、冬には大根、ブロッコリーなど旬の野菜を組み合わせるとgood!
  • 普段の料理なら、捨ててしまいがちな野菜の皮や茎、葉や根には、抗酸化物質が豊富に含まれているので捨てないで利用しましょう。
  • 皮ごと頂いても、安全な野菜、出来れば無農薬の野菜を使って下さい。
  • 野菜と水の分量は、1:3が目安ですが、水の量は好みで調整してかまいません。
 

【基本の作り方】

  • ①ニンジンやかぼちゃなどは皮ごと使い、それぞれの野菜を食べやすい大きさに切る。
     ★外側の皮の部分には、ファイトケミカルが最も多く含まれているため、
       野菜は皮ごと使います。
  • ②鍋にカットした野菜と水を入れ、フタをして火にかける。
  • ③沸騰したら弱火に落とし、フタをしたまま20~30分煮込んでできあがり。
     ★20~30分煮込むことで野菜の細胞壁が壊れ、ファイトケミカルもスープに溶け出し、
       野菜も煮崩れしない丁度いい時間。
  •  

野菜と水だけで煮た、野菜のうまみが感じられるシンプルな野菜スープです。
スープが冷めてから、ハンドブレンダーかミキサーで撹拌し、口当たりのよいポタージュにしてもおいしいです。

 

【味付け】

味付けはシンプルに、基本的には何もしません。
塩分を加えなくても野菜のうまみ成分でおいしく食べられます。
物足りない場合や味に変化をつけたい時には好みで調味料を少量加えてみましょう。
(しょうゆ、黒こしょう、みそ、カレー粉、岩塩など)
また、だしを使って煮るとうまみが増します。
毎日のことなので、薄味がおすすめですが、少量のブイヨンを加えたり、風邪をひきそうな夜には鶏肉とショウガを入れてみると、体が温まり風邪の症状が和らいでくるでしょう。アレンジしてお好みのお味を見つけてみてください。
 

【保存法】

野菜スープは、まとめて作り置きしておくと重宝します。
3日くらいなら冷蔵庫で保存できます。
それ以上なら、1食分ずつ小分けにして冷凍保存しておくと便利です。
 ★冷凍するとさらに野菜の細胞壁がこわれ、解凍時に成分がスープに溶け出し、効能アップ。保存容器に入れ、冷凍室で約2週間保存可能。
 

【飲み方の工夫】

野菜スープは、食事の最初に飲むと、血糖値が上がりにくくなります。
ファイトケミカルは、スープの方に8~9割溶け出しているので、残さないように飲みましょう。
 

 

★一口メモ★
野菜の摂取量とがんには相関関係があることがわかっています。当時、アメリカでは350g以上の野菜を摂るようになってから、がんが右肩下がりに減っていました。反対に日本では、野菜の摂取が減り、がんが右肩上がりに増えていました。
厚生労働省は、成人が1日にとる野菜の目標摂取量を350g以上としています。しかし、日本人の1日あたりの平均摂取量は285.5gと、目標の83%程度です。年代別では、20~40代の摂取量が特に少なく、目標の64~73%にとどまっています。
1日3食とは難しいかもしれませんが、1日2食、最低1食でも野菜スープを習慣にすることが、目標とする量に近づく大きな一歩だと思います。

これからは、病気の予防に力を入れる時代です。
野菜スープを習慣にして、がんや生活習慣病を寄せ付けない体をつくっていきましょう。

参考文献
前田 浩『抗がん剤の世界的権威が直伝!最強の野菜スープ』マキノ出版、2017年

2018-12-04 11:44:00

ファイトケミカルたっぷりの野菜スープのすすめ②

〈野菜の抗酸化パワー!ファイトケミカル〉

 野菜には、活性酸素を消去する働きをする物質が多量に含まれています。これを「抗酸化物質」といいます。野菜は抗酸化物質の宝庫です。野菜をたっぷり食べ、体内に抗酸化物質を取り込んでおけば、活性酸素を撃退し、がんを予防することができます。
 人間の体にはもともと、活性酸素の攻撃をブロックする「スカベンジャー」という抗酸化物質を作る働きが備わっており、病気を防いでいます。少しくらいの活性酸素が攻めてきたところで、体はびくともしません。問題は、このスカベンジャーを作る能力が年齢とともに低下し、活性酸素に対応しきれなくなることです。
 ※40歳代にはピーク時(20歳前後)の半分以下に減っているといわれています。

【ファイトケミカル(phytochemical)とは】

「ファイト(phyto)」はギリシャ語で「植物」、「ケミカル(chemical)」は「化学成分」という意味で、植物が作り出した天然の機能性成分のことです。ファイトケミカルは、植物が外からの刺激(害虫、外敵、紫外線、有害物質など)から、自らを防衛するために作り出す物質の総称です。植物(野菜、果物、穀物、豆類、芋類、海藻)の色素や香り、渋み、辛味、アクなどを構成している成分として自然界に数千種類存在しているといわれています。
最も重要な働きは、酸化を防ぐ抗酸化作用、つまり私たちの体をさびさせない作用です。また、抗がん作用免疫力を強くする力も持っています。

その他にも、体内の有害物質や発がん物質を解毒するデトックス作用、がん細胞の発生や増殖を抑える作用、アレルギーを抑える作用、動脈硬化を予防する作用、血液をサラサラにして脳梗塞や心筋梗塞を予防する作用があります。

人間は、自分でファイトケミカルを作り出すことはできないので、細胞や遺伝子の酸化を防ぎ健康を維持するためには、植物からファイトケミカルを摂取するしか方法がないのです。野菜や果物には、活性酸素を直接的、間接的に消去するファイトケミカル、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。これらを体内に取り込むことで、老化やがんの予防、そして様々な生活習慣病の予防に確実につながります。高血圧でも糖尿病でも脂肪肝・肝炎でも、病気の種類に問わず、治療と並行して野菜スープを併用していくと、治療の改善率が格段に上がり、薬を減らすこともできるといわれています。

 

【ファイトケミカルの代表例】

ファイトケミカルの9割は、野菜や果物など、私たちが日常的に食べている食品に含まれています。
例えば、右記のようなものがあります。


野菜や果物には、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなども豊富に含まれています。
ファイトケミカルが、これらほかの抗酸化物質と協力し合うことで抗酸化力がパワーアップします。

 

野菜を食べると、こうした複数の成分の総合力によって健康が底上げされ、がんをはじめとする病気の予防効果を高めることができるのです。


 

【サラダよりスープの方が100倍強力!】

野菜は煮てスープにすることで、より強い抗酸化パワーを発揮することがわかっています。

ファイトケミカルの多くは、細胞の中にあります。
植物の細胞は固い細胞壁で囲まれていて、
人の消化酵素では細胞壁を壊すことができません。
加熱することによって細胞壁が壊れ、
細胞内の成分が溶け出ていきます。
つまり、野菜はサラダとして生で食べるより、
加熱してスープにした方が、有効成分の吸収率が格段に高くなるということです。
野菜の活性酸素を消去する働きは、生野菜をすりつぶしたものより、野菜を煮出したゆで汁の方が10~100倍強い
ことが明らかになっています。
野菜スープには、ファイトケミカルの他にもビタミン類、ミネラル類など野菜の有効成分が丸ごと溶けだしています。
野菜スープをとることで、サラダとは比較にならない強力な抗酸化パワーが得られるのです。

 

★一口メモ★
治療と並行して野菜スープを実践して生活を変えると、まず便通がよくなります。そして、疲れにくくなり、風邪もひかなくなります。そのうち、体重が減り、血圧や血糖値、コレステロールの数値の改善も期待されます。
また、抗がん剤の副作用などで白血球が減少している患者さんに2週間、毎日200mLずつ、一日三回飲んでもらったところ、平均で白血球が143%、好中球が170%、単球が163%、リンパ球も125%まで増加したというデータもあります。

身体に良いこと尽くめの野菜スープは
作り方も簡単なので、ぜひ一度お試しください♪
病気の予防は日々の積み重ねが大切です。
普段から野菜をしっかり摂ることで、予防効果を高めましょう。

2018-12-04 11:41:00

ファイトケミカルたっぷりの野菜スープのすすめ①

〈活性酸素について知ろう〉

 先日、がん免疫治療薬「オプジーボ」の研究開発に貢献した京都大学特別教授の本庶佑さんがノーベル医学・生理学賞を受賞しました。従来のがんを叩く治療法ではなく、自分のもつ免疫細胞を働き続けられるようにする画期的な治療法です。医学の進歩のおかげで、がんも治る!時代が近いように思えますが、がんを予防することの重要性は変わりありません。がんに免疫反応を邪魔さえされなければ、自分の力でがんをやっつけられる、ということに驚いたと同時に、人間のもつ本来の免疫力の強さを再認識しました。この免疫力を維持・さらに向上するために、「野菜の力を借りて健康になる」ことをおすすめしたいと思います。

 ファイトケミカルという言葉をご存知ですか?野菜や果物にはビタミン、ミネラルといった栄養素や食物繊維が含まれますが、それ以外の、例えばポリフェノールのような「栄養素以外の成分(非栄養素)」も身体の健康維持・増進に役立つ作用を持つことがわかり、それらを含めて現在ではファイトケミカルと呼ぶようになってきました。ファイトケミカルは5大栄養素に匹敵するほどの重要な機能を持つとされ、5大栄養素【糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル】、第6の栄養素といわれる【食物繊維】に続く「第7の栄養素」ともいわれ、注目されています。

 ファイトケミカルの成分、効能、効率良く摂取する方法などを紹介していきます。
 その前に、まず今回は、がんをはじめ、ほとんどの病気や老化に密接に関わっている猛毒の「活性酸素」についてご紹介します。

 

【がんや病気、老化の元凶 「活性酸素」とは?】

活性酸素とは、通常の酸素が変質したもので、激しく活性化し、他の物質を攻撃します。この作用を「酸化」といいます。鉄が錆びるのも酸化で、活性酸素のしわざです。この状態が人体でも起きるのです。
活性酸素は他の物質を酸化させる力が非常に強いという特徴があります。
活性酸素は、紫外線放射線食品添加物農薬などの化学合成物質タバコ排ガスなどの公害物質過激な運動多量の飲酒睡眠不足などの不規則な生活ストレスなど、あらゆるものから発生します。
また、呼吸で取り込んだ酸素のうち、2~3%は体内で活性酸素に変わるといわれています。さらに、風邪などのウイルスに感染していると、活性酸素が病巣部に数百倍も増加してしまいます。私たちは地球上で生きている限り、活性酸素から逃れられないのです。
活性酸素は殺菌作用が強く、その強烈な毒によって、外界から侵入してきたウイルスや細菌を撃退する大切な役割を担っています。ところが、活性酸素が増えすぎると、健康な細胞や遺伝子まで攻撃してしまうのです。

【活性酸素が関与する主な疾患】

活性酸素は、がんだけでなく、老化や動脈硬化、糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病、アレルギー性疾患、アルツハイマーなど多くの病気の原因でもあります。

〈動脈硬化〉 血中コレステロールの酸化→血管損傷⇒〈高血圧〉〈心臓病〉〈脳梗塞〉
〈がん〉 酸化→細胞膜の損傷→細胞の中にある核酸(遺伝子の材料)の変異→遺伝子が壊れ、ミスコピーを招く(がんが発生するすべての段階に活性酸素が関わっています!)
〈糖尿病〉 すい臓のβ細胞の酸化→血中ブドウ糖の取り込みを助けるインスリンが生成困難に細胞膜の脂質の酸化→過酸化脂質⇒〈老人性のシワやシミ〉〈アルツハイマー病〉
                      〈アトピー性皮膚炎〉
その他にも〈胃潰瘍〉〈肺炎〉〈関節リウマチ〉〈白内障〉〈未熟児網膜症〉などがあります。

【最も毒性の強い活性酸素 「脂質ラジカル」】

活性酸素は不安定な状態にあるため、安定するために他の物質と結びつこうとして他の組織や細胞を攻撃します。こうして、体内の脂質が酸化してできる過酸化脂質が、鉄などの金属と結びつくことで脂質ラジカルが発生します。
脂質ラジカルの大きな特徴は、ほかの活性酸素より寿命が長いことです。体内をぐるぐる回り続け、細胞膜に入り込んでは遺伝子を破壊してしまいます。
脂質ラジカルは、がんの発生段階すべての過程に密接にかかわっており、大腸がんのがん促進物質になっていることも証明されています。

この凶悪極まりない脂質ラジカルを、野菜スープが消去し、
遺伝子の損傷を抑えるだけでなく、
がん化の促進も強く抑えることが明らかになっているのです。
日々、野菜スープをとり続けていれば、がんだけでなく、
生活習慣病の予防、老化予防に直結します。
 

2018-12-04 11:08:00

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